日本古代の「漢」と「和」 : 嵯峨朝の文学から考える
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書誌事項
日本古代の「漢」と「和」 : 嵯峨朝の文学から考える
(アジア遊学, 188)
勉誠出版, 2015.9
- タイトル別名
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日本古代の漢と和
- タイトル読み
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ニホン コダイ ノ カン ト ワ : サガチョウ ノ ブンガク カラ カンガエル
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注記
その他の編者: 新間一美, 滝川幸司, 三木雅博, 山本登朗
内容説明・目次
内容説明
平安時代初頭、勅撰漢詩集が編まれた嵯峨・淳和帝の時代、「漢」風の宮廷文化を積極的に取り入れ、一方で「和」すなわち前代にさかんに詠まれた和歌の文化が公の場から退いたその時代は、国文学史において「国風暗黒時代」と評されている。しかし、一般的に考えられているように、「漢風」と「和風」は、はたして互いに対立し否定しあうものとしてあったのであろうか。通説を捉え返し、嵯峨朝の文化的・社会的特質と諸相を再検証することで、日本古代の「漢」文化の咀嚼と内在化の歴史を探る。
目次
- 1 嵯峨朝の「漢」と「和」(「国風」の味わい—嵯峨朝の文学を唐の詩集から照らす;勅撰集の編纂をめぐって—嵯峨朝に於ける「文章経国」の受容再論;唐代長短句詞「漁歌」の伝来—嵯峨朝文学と中唐の詩詞;嵯峨朝詩壇における中唐詩受容)
- 2 時代を生きた人々(嵯峨朝における重陽宴・内宴と『文鏡秘府論』;嵯峨朝時代の文章生出身官人;嵯峨期の君臣唱和—『経国集』「春日の作」をめぐって;菅原家の吉祥悔過)
- 3 嵯峨朝文学の達成(「銅雀台」—勅撰三集の楽府と艶情;『文華秀麗集』『経国集』の「雑詠」部についての覚書—その位置づけと作品の配列をめぐって;天皇と隠逸—嵯峨天皇の遊覧詩をめぐって;落花の春—嵯峨天皇と花宴)
- 4 和歌・物語への発展(国風暗黒時代の和歌—創作の場について;嵯峨朝閨怨詩と素性恋歌—「客体的手法」と「女装」の融合;物語に描かれた花宴—嵯峨朝から『うつほ物語』・『源氏物語』へ;『源氏物語』の嵯峨朝)
「BOOKデータベース」 より