嘘の思想家ルソー
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嘘の思想家ルソー
(岩波現代全書, 075)
岩波書店, 2015.10
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ウソ ノ シソウカ ルソー
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Note
あとがき(p271)に「2012年から2014年にかけて『思想』に連載された論稿((1)2012年12月号、(2)2013年6月号、(3)2014年2月号、(4)2014年7月号、(5)2014年9月号)がもとになっている」とあり
あとがき(p271)に「本研究は2013年度から科学研究費補助金(研究課題番号25370377)を受けることができた」とあり
Description and Table of Contents
Description
世の常識を揺るがすその思想と行動ゆえに、生前からしばしば詐欺師、虚言者、偽の思想家と非難されたジャン=ジャック・ルソー。彼こそは、真理への誠実をモットーとして、嘘について独自の考察を重ねた思想家ではなかったか。知識人の嘘、政治における嘘、子供の嘘、子供への嘘、女の嘘…。本書は、「嘘」という視点からルソーの主要著作を読み直し、従来「矛盾」や「挑発」、「狂気」とされ捨象されてきたものを解釈の鍵として、この思想家の真に先鋭的でラディカルな思考の軌跡を描き出す。
Table of Contents
- 第1章 マリオンと盗まれたリボン(嘘と「法廷」;再審 ほか)
- 第2章 政治における虚言(起源の探究と嘘;知識人の虚言 ほか)
- 第3章 嘘の告発者/虚言者ジャン=ジャックの誕生(政治的虚言の告発—『人間不平等起源論』再解釈;誠実性—知識人の虚言の告発 ほか)
- 第4章 立法者という奇蹟(問題の所在;人民と(自己)欺瞞 ほか)
- 第5章 子供の嘘、教師の嘘(子どもの嘘;ルソーの「方法」 ほか)
- 第6章 女の嘘(「恥じらい」と欺瞞性なき嘘;都市から遠く離れて『新エロイーズ』の世界 ほか)
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