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コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史 : 紛争と秩序のタペストリー

服部良久編著

(Minerva西洋史ライブラリー, 107)

ミネルヴァ書房, 2015.10

タイトル別名

コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史 : 紛争と秩序のタペストリー

タイトル読み

コミュニケーション カラ ヨム チュウ キンセイ ヨーロッパシ : フンソウ ト チツジョ ノ タペストリー

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注記

p10に「本書は科学研究費補助金(基盤研究[A]「中・近世ヨーロッパにおけるコミュニケーションと紛争・秩序」、代表 服部良久、2009-2013年度)により、五年間わたって続けてきた共同研究の成果」とあり

人名索引: 巻末p1-3

地名索引: 巻末p4-6

内容: 序章: コミュニケーションから歴史を読み解くこと, 第I部: 移動する君主と宮廷、あるいは首都の伝統(第1章「宮廷集会の内と外」-第6章「都を血で穢すのは誰か」), 第II部: 地域の紛争解決と政治的統合(第7章「王子エドワードの対ボルドー政策、一ニ五四~六一年」-第12章「イタリアが外国に支配されるとき」), 第III部: 都市のアイデンティティと都市間コミュニケーション(第13章「都市景観が映す支配の歴史」-第15章「なぜバポームの通過税を負わねばならないのか」), 第IV部: 教会のあるべき秩序をめぐって(第16章「彷徨える異端者たちの足跡を辿る」-第19章「信仰か平和か」), 第V部: 他者とのコミュニケーションと地域形成(第20章「外国人には官職を与えるな」-第22章「家の中にいる敵」), あとがき(服部良久), 索引, 執筆者紹介

収録内容

  • コミュニケーションから歴史を読み解くこと / 服部良久 [執筆]
  • 宮廷集会の内と外 : フリードリヒ・バルバロッサ即位初年の事例より / 服部良久 [執筆]
  • ウィリアム征服王と息子たち : 宮廷集会と証書発給にうかぶ家族の秩序 / 中村敦子 [執筆]
  • 巡る王、集う人々 : スクーン宮廷からみた中世盛期スコットランド王国 / 西岡健司 [執筆]
  • あの世に向かって : 二人のブルゴーニュ公フィリップの葬送と後継者たちの思惑 / 中堀博司 [執筆]
  • 首都を離れるビザンツ皇帝 : コンスタンス二世とアルメニア / 小林功 [執筆]
  • 都を血で穢すのは誰か : ビザンツ中期における権力闘争の作法 / 根津由喜夫 [執筆]
  • 王子エドワードの対ボルドー政策、一ニ五四~六一年 : 領有者プランタジネット家と都市コミューンのコミュニケーション / 朝治啓三 [執筆]
  • ロプト・ヘルガソンの「反逆」 : 一三世紀後半アイスランド社会とノルウェー王権 / 松本涼 [執筆]
  • 党派と「複合領域」 : 一四世紀ノヴァーラのグェルフィとギベッリーニ / 佐藤公美 [執筆]
  • 裁く農民、抗う領主 : 一四六〇年代バーゼル農村部の農民裁判より / 田中俊之 [執筆]
  • 市長門閥から上訴市民を救う : 一八世紀帝国司法と複数諸地域間の連携 / 渋谷聡 [執筆]
  • イタリアが外国に支配されるとき : 近世の「帝国イタリア」とその変容 / 皆川卓 [執筆]
  • 都市景観が映す支配の歴史 : ボローニャの場合 / 山辺規子 [執筆]
  • 交易にはポー川を通るべし : ヴェネツィアと内陸近隣諸都市の争い・秩序 / 高田京比子 [執筆]
  • なぜバポームの通過税を負わねばならないのか : 一三・一四世紀北フランスの都市と王権の係争 / 山田雅彦 [執筆]
  • 彷徨える異端者たちの足跡を辿る : 中世南フランスにおける異端審問と「カタリ派」迫害 / 図師宣忠 [執筆]
  • 悪評を通じて魂を統治する : 一三世紀のルーアン大司教ウード・リゴーによる巡察 / 轟木広太郎 [執筆]
  • 聖なる権威の在り処をもとめて : 一五世紀後半のリエージュ紛争とブルゴーニュ公 / 青谷秀紀 [執筆]
  • 信仰か平和か : バッサウの交渉とアウクスブルク宗教和議 / 渡邊伸 [執筆]
  • 外国人には官職を与えるな : 中世後期チェコにおける貴族共同体のアイデンティティ / 藤井真生 [執筆]
  • アレクシオスは平和の仲介者か : 一ニ九九年前後のクレタにおけるヴェネツィア支配とギリシア人 / 高田良太 [執筆]
  • 家の中にいる敵 : 十字軍国家におけるフランク人の農村支配 / 櫻井康人 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

本書は、中近世ヨーロッパに特徴的なコミュニケーションのありようを、個人や集団間のダイナミックなインタラクションとして見る。取り扱う年代・地域とも多岐にわたるが、繰り返される紛争と合意・平和のための相互関係のプロセスが、政治・経済・宗教など多様な領域における秩序にとって不可欠であったことを示す。

目次

  • コミュニケーションから歴史を読み解くこと
  • 第1部 移動する君主と宮廷、あるいは首都の伝統(宮廷集会の内と外—フリードリヒ・バルバロッサ即位初年の事例より;ウィリアム征服王と息子たち—宮廷集会と証書発給にうかぶ家族の秩序 ほか)
  • 第2部 地域の紛争解決と政治的統合(王子エドワードの対ボルドー政策、一二五四〜六一年—領有者プランタジネット家と都市コミューンのコミュニケーション;ロプト・ヘルガソンの「反逆」—一三世後半アイスランド社会とノルウェー王権 ほか)
  • 第3部 都市のアイデンティティと都市間コミュニケーション(都市景観が映す支配の歴史—ボローニャの場合;交易にはポー川を通るべし—ヴェネツィアと内陸近隣諸都市の争い・秩序 ほか)
  • 第4部 教会のあるべき秩序をめぐって(彷徨える異端者たちの足跡を辿る—中世南フランスにおける異端審問と「カタリ派」迫害;悪評を通じて魂を統治する—一三世紀のルーアン大司教ウード・リゴーによる巡察 ほか)
  • 第5部 他者とのコミュニケーションと秩序形成(外国人には官職を与えるな—中世後期チェコにおける貴族共同体のアイデンティティ;アレクシオスは平和の仲介者か—一二九九年前後のクレタにおけるヴェネツィア支配とギリシア人 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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