「他者」としての古典 : 中世禅林詩学論攷
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「他者」としての古典 : 中世禅林詩学論攷
(研究叢書, 464)
和泉書院, 2015.11
- タイトル別名
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他者としての古典 : 中世禅林詩学論攷
- タイトル読み
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タシャ トシテノ コテン : チュウセイ ゼンリン シガク ロンコウ
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内容説明・目次
内容説明
中世禅僧が詩を作るに至った理由を、仏教の言語理論に基づいて分析。併せて、歌論・能楽論との交叉関係を視野に入れ、中世の文藝理論及び古典論一般へと展開し、古典リテラシーが主体を公共化させる文化装置として働いていたことを指摘する。また、古典文学研究者という主体の歴史的構築性を問い糾すと共に、古典を学ぶ意義について再考することの必要性を説く。
目次
- 方法序説 禅僧はなぜ詩を作ったのか—問いを開くための「歴史」(学)的諸省察
- 禅において言語とは何か—「詩禅一味」言説を可能にする地平
- 中世禅林詩学における言語(の“外部”「彼岸」)への視座—言語と“心”の不均衡な呼応関係
- “活句”考—中世禅林詩学における方法論的公準の不/可能性
- 詩を詠むのは誰か—中世禅林詩学における「脱創造」(d´ecr´eation)という“創造”の機制
- 非‐人称(変身)の詩学(1)—詩論/歌論/能楽論の交叉する(非)場処
- 非‐人称(変身)の詩学(2)—“我”が既に死んでいるということ
- 法の“外”へ/から—“幼児性”(infanzia)への(或いは、としての)眼差し
- 漂泊する規範—「五山文学の母体」を語りなおす
- 南宋‐元における詩学をめぐる言説編制
- 「漢字文化圏」の解体‐再構築—空間の(想像的)透明化によって消去されたもの
- 文学現象における「雅/俗」という二分法の機制について—讃美と貶価の力学による空間編制
- 結びに代えて—“他者”としての古典
「BOOKデータベース」 より