日本文学のなかの「中国」
著者
書誌事項
日本文学のなかの「中国」
(アジア遊学, 197)
勉誠出版, 2016.6
- タイトル別名
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日本文学のなかの中国
- タイトル読み
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ニホン ブンガク ノ ナカ ノ チュウゴク
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注記
参考文献あり
収録内容
- 序言 : 中国・日本文学研究の現在に寄せて / 李銘敬, 小峯和明執筆
- 巻頭エッセイ : 日本文学のなかの「中国」 : 人民大学の窓から / 小峯和明執筆
- 『今昔物語集』の宋代序説 / 荒木浩執筆
- かいまみの文学史 : 平安物語と唐代伝奇のあいだ / 李宇玲執筆
- 『浜松中納言物語』における「唐土」 : 知識(knowledge)と想像(imagine)のあいだ / 丁莉執筆
- 樹上法師像の系譜 : 鳥窠禅師伝から『徒然草』へ / 陸晩霞執筆
- 『杜家立成』における俗字の世界とその影響 / 馬駿執筆
- 対策文における儒教的な宇宙観 : 桓武天皇の治世との関わりから / 尤海燕執筆
- 七夕歌の発生 : 人麻呂歌集七夕歌の再考 / 何衛紅執筆
- 『源氏物語』松風巻の明石君と七夕伝説再考 / 於国瑛執筆
- 『源氏物語』写本の伝承と「列帖装」 : 書誌学の視点から考える / 唐暁可執筆
- 『蒙求和歌』の増補について / 趙力偉執筆
- コラム : 嫡母と継母 : 日本の「まま子」譚を考えるために / 張龍妹執筆
- 日本古代僧侶の祈雨と長安青龍寺 : 円珍「青龍寺降雨説話」の成立背景を考える / 高兵兵執筆
- 長安・大興善寺という磁場 : 日本僧と新羅僧たちの長安・異文化交流の文化史をめざして / 小峯和明執筆
- 『大唐西域記』と金沢文庫保管の説章『西域記伝抄』 / 高陽執筆
- 『三国伝記』における『三宝感応要略録』の出典研究をめぐって / 李銘敬執筆
- 虎関師錬の『済北詩話』について / 胡照汀執筆
- コラム : 『源氏物語』古注釈書が引く漢籍由来の金言成句 / 河野貴美子執筆
- 東アジアの入唐説話にみる対中国意識 : 吉備真備・阿倍仲麻呂と崔致遠を中心に / 金英順執筆
- 『伽婢子』における時代的背景と舞台の設定に関して : 『剪灯新話』の受容という視点から / 蒋雲斗執筆
- 「樊噲」という形象 / 周以量執筆
- 「国亡びて生活あり」 : 長谷川如是閑の中国観察 / 銭昕怡執筆
- 越境する「大衆文学」の力 : 中国における松本清張文学の受容について / 王成執筆
- コラム : 遭遇と対話 : 境界で/境界から / 竹村信治執筆
内容説明・目次
内容説明
日本古典文学が創造した、その想像力の源流へ—。日本の様々な物語・説話を読み解いていくと、“中国”という滔々たる水脈に行き当たる。その源流を探ることで、日本の古典から近現代文学にまで通底する思潮が見えてくるのではないか。本書では従来の和漢比較文学研究にとどまらず、宗教儀礼や絵画など多面的なメディアや和漢の言語認識の研究から、漢字漢文文化が日本ひいては東アジア全域の文化形成に果たした役割を明らかにする。
目次
- 1 日本文学と中国文学のあいだ(巻頭エッセイ 日本文学のなかの“中国”—人民大学の窓から;『今昔物語集』の宋代収説 ほか)
- 2 和漢比較研究の現在(『杜家立成』における俗字の世界とその影響;対策文における儒教的な宇宙観—桓武天皇の治世との関わりから ほか)
- 3 東アジアの文学圏(日本古代僧侶の祈雨と長安青龍寺—円珍「青龍寺降雨説話」の成立背景を考える;長安・大興善寺という磁場—日本僧と新羅僧たちの長安・異文化交流の文学史をめざして ほか)
- 4 越境する文学(東アジアの入唐説話にみる対中国意識—吉備真備・阿部仲麻呂と崔致遠を中心に;『伽婢子』における時代的背景と舞台の設定に関して—『剪灯新話』の受容という視点から ほか)
「BOOKデータベース」 より