日本犬の誕生 : 純血と選別の日本近代史

書誌事項

日本犬の誕生 : 純血と選別の日本近代史

志村真幸著

勉誠出版, 2017.3

タイトル別名

愛犬趣味の誕生 : 近代化する社会における純血と雑種の問題

タイトル読み

ニホンケン ノ タンジョウ : ジュンケツ ト センベツ ノ ニホン キンダイシ

大学図書館所蔵 件 / 116

この図書・雑誌をさがす

注記

博士学位論文「愛犬趣味の誕生 : 近代化する社会における純血と雑種の問題」(京都大学, 2008年) の一部を全面的に改稿したもの

内容説明・目次

内容説明

「絶滅危機にある日本犬を守らねばならない」日本固有の犬種の保護・飼育を目指して発足した平岩米吉らの日本犬保存会。彼らは、真正なる「日本犬」の姿を追い求め、淵源を探り、7つの犬種を天然記念物に指定することで、純血種の保存をはかっていった。しかし、そこには排除と選択の論理のなかで創り出された「日本犬」の姿があった。近代化、国民国家形成、動物保護、戦争…博物学者・南方熊楠と平岩との対話を起点に、時代に翻弄され、淵源と純血を求められ続けた犬たちをめぐる言説をたどり、日本近代史の裏側を照らし出す。

目次

  • 序章
  • 第1章 ニホンオオカミは「いつ」絶滅したのか?—平岩米吉と南方熊楠
  • 第2章 ジャッカルと日本犬—犬の祖先をめぐる問題
  • 第3章 「日本犬」の姿を求めて—近世以前の日本犬
  • 第4章 明治期日本の犬たち—洋犬の導入と日本犬の衰退
  • 第5章 日本犬保存会と天然記念物—甲斐犬の指定を中心に
  • 第6章 昭和初期日本犬の検討—猟犬、使役犬、番犬、愛玩犬
  • 第7章 狆と高安犬—日本犬から外された犬
  • 第8章 日本犬と戦争—立憲政友会と軍用犬

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ