書誌事項

漱石と日本の近代

石原千秋著

(新潮選書)

新潮社, 2017.5

タイトル別名

漱石と日本の近代

タイトル読み

ソウセキ ト ニホン ノ キンダイ

大学図書館所蔵 件 / 170

注記

「波」2013年7月号-2016年3月号連載に大幅に手をいれたもの

「科学研究費助成事業・学術研究助成基金助成金・基盤研究(C)平成26年度-平成28年度・課題番号26370253」の成果の一部

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784106038051

内容説明

「自意識は強いのに他者との関係に自信が持てない」—漱石文学の主人公たちは皆、早く生まれすぎた“現代人”だったのかもしれない。『それから』まで主要な前期六作品を取り上げ、「漱石的主人公の誕生」という新たな解釈をもとに物語の奥に込められたテーマを浮き彫りにしていく。時代を超えて通じる閉塞感と可能性を読む!

目次

  • 序章 漱石的主人公の誕生
  • 教育と資本—『坊っちゃん』
  • 主人公と観察—『草枕』
  • 女性と自由—『虞美人草』
  • 事実と意味—『坑夫』
  • 言葉と都市—『三四郎』
  • 法と権力—『それから』
巻冊次

下 ISBN 9784106038068

内容説明

都市空間に住む家族の物語を描き続けた漱石。明治民法によって家の中にも権利の意識が持ち込まれ、近代的「個」の自覚、生活に浸透する資本主義、家族を離れた愛など、新たなテーマが見出されていった。中でも漱石にとって最も謎に満ち、惹かれた対象は「女の心」だった…。後期六作品を中心に時代と格闘した文豪像を発見する試み。

目次

  • 因果と時間—『門』
  • 恋愛と偶然—『彼岸過迄』
  • 家族と権力—『行人』
  • 利子と物語—『こころ』
  • 沈黙と交換—『道草』
  • 顔と貨幣—『明暗』

「BOOKデータベース」 より

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