鏡の背面 : 人間的認識の自然誌的考察
Author(s)
Bibliographic Information
鏡の背面 : 人間的認識の自然誌的考察
(ちくま学芸文庫, [ロ1-3])
筑摩書房, 2017.11
- Other Title
-
Die Rückseite des Spiegels : Versuch einer Naturgeschichte menschlichen Erkennens
- Title Transcription
-
カガミ ノ ハイメン : ニンゲンテキ ニンシキ ノ シゼンシテキ コウサツ
Available at / 83 libraries
-
No Libraries matched.
- Remove all filters.
Search this Book/Journal
Note
1996年2月新思索社刊の文庫化
叢書番号はブックジャケットによる
参考文献: 巻末pv-xi
Description and Table of Contents
Description
鏡は現実の世界を映し出す。ローレンツは、ヒトの心も現実の事象を映し取り認識するものとして鏡になぞらえ、すべての鏡に物理的実体として裏側・背面が存在するようにヒトの心にも背面があるとし、その背面である認識システムに目を向ける。人間の行動の基礎となる五官から中枢神経系までを含めた人間の全認識装置とその機能を、アメーバーやゾウリムシの行動を始めとして、最終的には人間の社会的営みにまで至る“生きたシステム”全域における解明を試みる。ノーベル医学生理学賞を受賞した20世紀を代表する知性による、総合人間哲学を目指したきわめて野心的な試み。
Table of Contents
- 認識論的前置き
- 認識過程としての生命
- 新たなシステム特性の生成
- 現実的存在の諸層
- 短期の情報獲得の諸過程
- 行動のテレオノミー的変異(報酬による学習=強化による条件づけは除く)
- 成功の応答と、報酬による訓練(強化による条件づけ)
- 概念的思考の基礎
- 人間の精神
- 生きたシステムとしての文化〔ほか〕
by "BOOK database"