草莽論 : その精神史的自己検証
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草莽論 : その精神史的自己検証
(ちくま学芸文庫, [ム-9-1])
筑摩書房, 2018.2
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ソウモウロン : ソノ セイシンシテキ ジコ ケンショウ
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Note
文献: p287-312
叢書番号はブックジャケットによる
1972年5月、大和書房より刊行
Description and Table of Contents
Description
明治維新を語るうえで外せない「草莽」。吉田松陰の「草莽崛起(そうもうくっき)」という言葉で知られる通り、それは、野にありながら天下危急のときにおのれを顧みず、大道に立つ壮士たちをさす。孟子に由来するこの言葉は、江戸時代後期に特異な思想的背景を孕むようになり、維新前夜、つかの間の煌めきを放った。その精神を鮮烈な筆致で描き出したのが、二・二六事件の先駆的再評価などで名高い評論家・小説家・歌人、村上一郎である。蒲生君平、高山彦九郎といった「草莽の処士」のさきがけから、頼山陽ら文化・文政の文人、水戸学、そして松陰と系譜的に論じ、その終焉を見届ける比類なき名著。
Table of Contents
- 第1の章 草莽とはなにか
- 第2の章 預言者の出現—蒲生君平と高山彦九郎
- 第3の章 在野文人の自立と進取の人びと—文化・文政の時代から
- 第4の章 水戸学の人びと—藤田一門と会沢正志斎を中心に
- 第5の章 吉田松陰—恐れ乍ら天朝もいらぬ
- 第6の章 松陰以降—コノこまり物
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