戦争と性暴力の比較史へ向けて
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戦争と性暴力の比較史へ向けて
岩波書店, 2018.2
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Toward a comparative history of sexual violence and war
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センソウ ト セイ ボウリョク ノ ヒカクシ エ ムケテ
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その他の執筆者: 木下直子, 岡田泰平, 茶園敏美, 猪股祐介, 樋口恵子, 姫岡とし子, 成田龍一, 佐藤文香
文献一覧: 巻末p3-23
Description and Table of Contents
Description
本書は、戦時性暴力における当事者間の関係の連続性(「敵味方・同盟国・占領地・植民地」「強姦・売買春・取引・恋愛・(結婚)・出産」)に注目し、歴史的な文脈のなかでどのような加害・被害の語りが社会的に許容されるか、そして文脈の変化によって語りがいかに変容するかを、比較史の視座から分析する。「戦争に性暴力はつきもの」という普遍主義に陥ることなく、また女性のエイジェンシー(行為主体性)を否定することなく、戦争と性暴力を問題化することはいかに可能か。
Table of Contents
- 戦争と性暴力の比較史の視座
- 第1部 「慰安婦」の語られ方(韓国の「慰安婦」証言聞き取り作業の歴史—記憶と再現をめぐる取り組み;「強制連行」言説と日本人「慰安婦」の不可視化;日本軍「慰安婦」制度と性暴力—強制性と合法性をめぐる葛藤;兵士と男性性—「慰安所」へ行った兵士/行かなかった兵士)
- 第2部 語り得ない記憶(セックスというコンタクト・ゾーン—日本占領の経験から;語り出した性暴力被害者—満洲引揚者の犠牲者言説を読み解く;引揚女性の「不法妊娠」と戦後日本の「中絶の自由」;ナチ・ドイツの性暴力はいかに不可視化されたか—強制収容所内売春施設を中心として)
- 第3部 歴史学への挑戦(性暴力と日本近代歴史学—「出会い」と「出会いそこね」;戦時性暴力被害を聞き取るということ—『黄土の村の性暴力』を手がかりに;戦争と性暴力—語りの正統性をめぐって)
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