「士農工商」はどう教えられてきたか : 小中学校における近世身分学習の展開

書誌事項

「士農工商」はどう教えられてきたか : 小中学校における近世身分学習の展開

和田幸司著

ミネルヴァ書房, 2018.3

タイトル別名

士農工商はどう教えられてきたか : 小中学校における近世身分学習の展開

タイトル読み

「シノウコウショウ」 ワ ドウ オシエラレテ キタカ : ショウチュウガッコウ ニオケル キンセイ ミブン ガクシュウ ノ テンカイ

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注記

参考・引用文献一覧: p309-316

内容説明・目次

内容説明

近世身分については、歴史学の研究成果により「士農工商」という実態としての身分制が存在しなかったことが解明され、実際に社会科教育で取り上げることは少ない。だが教育現場では、近世身分についてどのように教えたらよいのか、いまだ混乱状況が続いている。本書は、歴史学研究を専門とする著者が理論(近世身分制研究)と実践(教育実践)の往還を行い、小・中学校教員の探究的な実践的指導力の育成を目指す。

目次

  • 第1部 近世身分の特質(近世身分をめぐる研究の進展;江戸時代中期における「士農工商」観)
  • 第2部 小学校における近世身分学習(小学校社会科における近世身分学習の留意点;「単位社会集団」を中心概念とした授業構成;「士農工商」的身分観の払拭を目指す授業構成)
  • 第3部 中学校における近世身分学習(中学校社会科における近世身分学習の課題;社会科における「理論と実践の融合」の現状と課題—二〇一六年度版中学校社会科教科書の分析を中心に;単元「さまざまな身分と生活」の授業開発)
  • 第4部 先行研究を生かした授業づくり(「中世の文化と差別された人々」の授業実践—外川正明氏『部落史に学ぶ』(解放出版社)に学んで;市民的資質を高める総合学習の授業実践—開発教育協議会編『難民』(古今書院)に学んで;「合意形成」の視点を取り入れた人権学習の授業構成—現場の実践研究に学んで)
  • 第5部 教師の力量形成を目指して(アクティブ・ラーニングによる教員研修プログラムの開発—近世身分学習の授業改善をねらいとして;教員の資質向上と研修—校内研修「単元授業研究」を中心として;教員相互の協働する力を高める問題解決型研修;近世身分を学ぶ意義)

「BOOKデータベース」 より

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