依存的な理性的動物 : ヒトにはなぜ徳が必要か
著者
書誌事項
依存的な理性的動物 : ヒトにはなぜ徳が必要か
(叢書・ウニベルシタス, 1076)
法政大学出版局, 2018.5
- タイトル別名
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Dependent rational animals : why human beings need the virtues
依存的な理性的動物 : ヒトにはなぜ徳が必要か
- タイトル読み
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イソンテキナ リセイテキ ドウブツ : ヒト ニワ ナゼ トク ガ ヒツヨウ カ
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注記
原著 (Open Court, c1999) の全訳
1997年にアメリカ哲学協会の太平洋部門会議において三回にわたって行われたケーラス講座の内容に加筆修正をほどこしたもの
内容説明・目次
内容説明
伝統的な哲学が前提してきた、ヒトとそれ以外の動物を区別する根拠とは何か?両者の間に引かれた境界線を、イルカなど他の知的動物たちとの比較を通じて批判するとともに、人間を孤立し自足した強い個人ではなく、傷つきやすく障碍を抱えうる動物、共同体のなかで“与える”だけでなく“受けとり”、他者への依存のもとで初めて開花しうる動物として理解する、徳倫理学の画期的な明察。
目次
- 傷つきやすさ、依存、動物性
- 動物という類に対比されるものとしてのヒト、その類に含まれるものとしてのヒト
- イルカの知能
- 言語をもたない動物は信念をもちうるか
- ヒトではない動物の世界はどのくらい貧しいのか
- 行動の理由
- 傷つきやすさ、開花、諸々の善、そして「善」
- 私たちはどのようにして自立した実践的推論者となるのか。また、諸徳はどのようにしてそれを可能にするのか
- 社会関係、実践的推論、共通善、そして個人的な善
- 承認された依存の諸徳
- 共通善の政治的・社会的構造
- 代理人、友、誠実さ
- 道徳的コミットメントと合理的探求
「BOOKデータベース」 より