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試される民主主義 : 20世紀ヨーロッパの政治思想

ヤン=ヴェルナー・ミュラー著 ; 五十嵐美香 [ほか] 訳

岩波書店, 2019.7

タイトル別名

Contesting democracy : political ideas in twentieth-century Europe

タイトル読み

タメサレル ミンシュ シュギ : 20セイキ ヨーロッパ ノ セイジ シソウ

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注記

監訳者: 板橋拓己, 田口晃

その他の訳者: 五十嵐元道, 川嶋周一, 佐藤貴史, 福田宏

原著(Yale University Press, 2011)の翻訳

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784000613514

内容説明

二〇世紀のヨーロッパを舞台に、民主主義の思想と実践をめぐって数々の思想家たちが繰り広げたドラマ。世紀前半を扱う上巻では、第一次大戦とロシア革命を機に民主主義の新たな実験が始まり、それらが第二次大戦によって挫折させられるまでを扱う。ヴェーバー、レーニン、ラスキ、ベルンシュタイン、スターリン、ルカーチ、ブロッホ、グラムシ、ソレル、ムッソリーニ、ヒトラー、シュミットなど多数の思想家・政治家が登場。二〇世紀思想史を骨太な構想の上に繊細な筆致で描き出した著者ミュラーの代表作。

目次

  • 第1章 溶融した大衆((一部の人びとにとっての)安定の時代;(ほとんどの)みなさん、さようなら;自由主義者なき自由主義革命;ヴェーバーの問いかけ;壮大な実験;ヴェーバーの回答(一部の人びとのための))
  • 第2章 大戦間の実験—人民の形成、魂の改造(多元主義の約束;教育の政治学;国民の家庭;政党と福音伝道者;新しい人民)
  • 第3章 ファシストの主体—全体国家と民族共同体(ソレルの神話;ファシスト的解決;全体国家の神話;塹壕経験者の支配か技術者の支配か?;…あるいは生物学による支配?)
巻冊次

下 ISBN 9784000613521

内容説明

二〇世紀のヨーロッパを舞台に、民主主義の思想と実践をめぐって数々の思想家たちが繰り広げたドラマ。第二次大戦後を扱う下巻では、冷戦下でソ連型社会主義・社会民主主義・キリスト教民主主義が三つ巴に展開し、「六八年」を機に文化変容を遂げる世紀末までを扱う。アレント、マリタン、サルトル、ソルジェニーツィン、マルクーゼ、ハーバーマス、フーコー、ハイエク、オークショット、ハヴェルなど多数の思想家・政治家が登場。二〇世紀思想史を骨太な構想の上に繊細な筆致で描き出した著者ミュラーの代表作。

目次

  • 第4章 再建の思想—自己規制する民主主義と「人民民主主義」(程々の品位ある国家;キリスト教民主主義の契機;思想の取引 ほか)
  • 第5章 異議申し立ての新時代—「父親なき社会」に向かって(理論ですか?いいえ、結構です;日常生活の革命;民主主義の変容 ほか)
  • 第6章 反政治、そして歴史の終わり?(「民主主義の危機」;フランスにおける反全体主義の目覚め;守勢にまわる社会民主主義 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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