土に贖う
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土に贖う
集英社, 2019.9
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ツチ ニ アガナウ
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Prefectural University of Hiroshima Library and Academic Information Center
913.6/Ka97110080502
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Contents of Works
- 蛹の家
- 頸、冷える
- 翠に蔓延(はびこ)る
- 南北海鳥異聞
- うまねむる
- 土に贖う
- 温む骨
Description and Table of Contents
Description
明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)。昭和35年、江別市。蹄鉄屋の父を持つ雄一は、自身の通う小学校の畑が馬によって耕される様子を固唾を飲んで見つめていた。木が折れるような不吉な音を立てて、馬が倒れ、もがき、死んでいくまでをも。「俺ら人間はみな阿呆です。馬ばかりが偉えんです」(「うまねむる」)。昭和26年、レンガ工場で最年少の頭目である吉正が担当している下方のひとり、渡が急死した。「人の旦那、殺しといてこれか」(「土に贖う」)など北海道を舞台に描かれた全7編。
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