戦略の形成 : 支配者、国家、戦争
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戦略の形成 : 支配者、国家、戦争
(ちくま学芸文庫, [マ48-1]-[マ48-2])
筑摩書房, 2019.9-2019.10
- 上
- 下
- タイトル別名
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The making of strategy : rulers, states, and war
戦略の形成 : 支配者国家戦争
- タイトル読み
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センリャク ノ ケイセイ : シハイシャ コッカ センソウ
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注記
監訳: 石津朋之, 永末聡
中央公論新社発行(2007.11刊)を文庫化したもの
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784480099419
内容説明
戦略とは何か?この問いに答えることは容易ではない。なぜなら戦略とは時代の状況によって定義がいかようにも変化するダイナミックな存在だからである。本書は、統治者や国家が戦略を形成する際に影響を及ぼした要因および錯綜したプロセスを、共通の分析枠組みに基づいた17例で検証し、戦略の本質を徹底的に考察する。原書刊行時、戦争史および戦略史研究者に大きな衝撃を与えた画期的名著。上巻はペロポンネソス戦争の古代アテネから第一次世界大戦後までの事例を収録。
目次
- 第1章 はじめに—戦略について
- 第2章 ペロポンネソス戦争におけるアテネの戦略
- 第3章 戦士国家の戦略—ローマの対カルタゴ戦争(前二六四〜前二〇一年)
- 第4章 十四世紀から十七世紀にかけての中国の戦略
- 第5章 ハプスブルク家のスペインの戦略形成—フェリペ二世による「支配への賭け」(一五五六〜一五九八年)
- 第6章 世界戦略の起源—イギリス(一五五八〜一七一三年)
- 第7章 栄光への模索—ルイ十四世統治時代の戦略形成(一六六一〜一七一五年)
- 第8章 列強国への胎動期間—アメリカ(一七八三〜一八六五年)
- 第9章 国民国家の戦略的不確定性—プロイセン・ドイツ(一八七一〜一九一八年)
- 第10章 疲弊した老大国—大英帝国の戦略と政策(一八九〇〜一九一八年)
- 第11章 決定的影響力を行使する戦略—イタリア(一八八二〜一九二二年)
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784480099426
内容説明
戦略の策定を論じる際、しばしばクラウゼヴィッツやリデルハート等、戦略思想家の影響が語られてきたが、本書はこれに疑問を呈する。戦略とは、敵・味方の相互作用であり、不可測な要素が支配する領域であるので、明確で論理的な原理や原則は存在し得ないと指摘する。地理や歴史、世界観や経済などの多様な要因を丁寧に検討することによってはじめて、「戦略」というものの全体像が浮かび上がってくるのである。その具体例として、下巻ではナチス・ドイツ、イスラエルから第二次世界大戦後のアメリカまでの事例を収録。
目次
- 第12章 イデオロギー戦争への道—ドイツ(一九一八〜一九四五年)
- 第13章 帝国の崩壊—イギリスの戦略(一九一九〜一九四五年)
- 第14章 無知の戦略?—アメリカ(一九二〇〜一九四五年)
- 第15章 安全の幻想—フランス(一九一九〜一九四〇年)
- 第16章 階級闘争の戦略—ソヴィエト連邦(一九一七〜一九四一年)
- 第17章 イスラエルの戦略の進化—不安感の心理と絶対的安全保障の追求
- 第18章 核時代の戦略—アメリカ(一九四五〜一九九一年)
- 第19章 おわりに—戦略形成における連続性と革命
「BOOKデータベース」 より