詩人・菅原道真 : うつしの美学

書誌事項

詩人・菅原道真 : うつしの美学

大岡信著

(岩波文庫, 緑(31)-202-4)

岩波書店, 2020.10

タイトル別名

詩人・菅原道真 : うつしの美学

詩人菅原道真 : うつしの美学

タイトル読み

シジン・スガワラノ ミチザネ : ウツシ ノ ビガク

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内容説明・目次

内容説明

日本の文化伝統のなかには「うつしの美学」がきわめて深い根拠をもって生きている。「うつし」とは「移し」。すなわち、あるものを別のものに成り入らせ、その動勢と調和に美を見出す精神の活動である。菅原道真の詩は、その「うつし」が生んだ、最もめざましい古代的実例であった。和歌の詩情を述志の漢詩で詠んだ詩人を論じる。

目次

  • はじめに—「うつし」序説(写実主義はなぜ勝利しなかったか;「うつし」という言葉 ほか)
  • 1 菅家のうつしは和から漢へ—修辞と直情 その一(菅原道真研究史;漢と和の統合 ほか)
  • 2 修辞のこうべに直情やどる—修辞と直情 その二(「詩を吟ずることを勧めて、紀秀才に寄す」;「阿満を夢みる」 ほか)
  • 3 詩人の神話と神話の解体—修辞と直情 その三(「寒早十首」;道真追放の理由 ほか)
  • 4 古代モダニズムの内と外(詩人の達観;漢詩文から大和言葉文芸へ ほか)

「BOOKデータベース」 より

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