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ヨーロッパの世俗と宗教 : 近世から現代まで

伊達聖伸編著

勁草書房, 2020.10

タイトル読み

ヨーロッパ ノ セゾク ト シュウキョウ : キンセイ カラ ゲンダイ マデ

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注記

"宗教の時代から世俗の時代へ-。近世から現代にいたる時期のヨーロッパにおける世俗と宗教の関係を、政教関係の構造的変容を中心に、総合的かつ多角的に論じる。各国別宗教人口比と宗教人口比将来予想などの資料も収録。"--TRC MARCより

文献あり

収録内容

  • 総論 : 世俗の時代のヨーロッパにおける政教関係の構造と変容 / 伊達聖伸, 小川公代, 木村護郎クリストフ, 内村俊太, 江川純一, オリオン・クラウタウ, 加藤久子, 立田由紀恵, 井上まどか [執筆]
  • 近世 : 宗教改革から領域主権国家の確立と王権の強化まで(一六世紀~一八世紀)
  • 近代 : 世俗的世界観の覇権の時代(一九世紀~二〇世紀前半)
  • 現代 : 宗教的なものの回帰と再構成(二〇世紀後半以降)
  • 各論 : 世俗的ヨーロッパにおける宗教的なものの輪郭
  • 一六、一七世紀スペインにおける政教関係 : 複合君主政と国家教会化 / 内村俊太 [執筆]
  • ポルトガルにおける権威主義体制の民主化とカトリック教会 : リスボン総大司教アントニオ・リベイロの役割に注目して / 西脇靖洋 [執筆]
  • ヨーロッパの公教育制度におけるイスラーム教育導入のプロセスと論点 / 見原礼子 [執筆]
  • 国家の世俗性のゆくえ : ロシアの宗教教育を事例として / 井上まどか [執筆]
  • 冷戦下での西ドイツ・ポーランドの和解に宗教はどう関与したのか / 木村護郎クリストフ, 加藤久子 [執筆]
  • スレブレニツァのモスクと教会 : 内戦後のボスニアにおける宗教と社会 / 立田由紀恵 [執筆]
  • 一九世紀イギリス文学の「世俗化」 : エミリー・ブロンテの『嵐が丘』とスピリチュアリティ / 小川公代 [執筆]
  • 聖母巡礼地における所属と実践 : メジュゴリエの事例 / 岡本亮輔 [執筆]
  • 現代イギリスにおける宗教的多様性とホスピス / 諸岡了介 [執筆]
  • トランスヒューマニズムと「人新世」 : 科学技術時代の「信」のゆくえ / 増田一夫 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

神への信仰が自明だった宗教の時代から、ひとつの選択肢にすぎなくなる世俗の時代へ。こうした歴史認識の前提となっている西洋社会だが、「西方キリスト教」世界の世俗と宗教のあり方も実際は多様で、様々な内的葛藤をはらんでいる。その内実を、政教構造の分析を中心に、「ヨーロッパの東」による相対化も交え明らかにしていく。宗教と政治、教育、戦争と平和、実践と所属、生と死など、多角的なテーマの切り口にも注目。コラム、各国現状を比較した資料付き。

目次

  • 第1部 総論 世俗の時代のヨーロッパにおける政教関係の構造と変容(近世—宗教改革から領域主権国家の確立と王権の強化まで(一六世紀〜一八世紀);近代—世俗的世界観の覇権の時代(一九世紀〜二〇世紀前半);現代—宗教的なものの回帰と再構成(二〇世紀後半以降))
  • 第2部 各論 世俗的ヨーロッパにおける宗教的なものの輪郭(政教関係の自明性を揺さぶる;教育のなかの宗教を問う;宗教が対立と和解に関与するとき;宗教を信仰・実践・所属に分節化する;多様な生と(不)死の時代に)
  • 資料編

「BOOKデータベース」 より

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