人がつなぐ源氏物語 : 藤原定家の写本からたどる物語の千年
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人がつなぐ源氏物語 : 藤原定家の写本からたどる物語の千年
(朝日選書, 1017)
朝日新聞出版, 2021.2
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人がつなぐ源氏物語 : 藤原定家の写本からたどる物語の1000年
人がつなぐ源氏物語 : 藤原定家の写本からたどる物語の千年
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ヒト ガ ツナグ ゲンジ モノガタリ : フジワラ テイカ ノ シャホン カラ タドル モノガタリ ノ センネン
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引用文献出典一覧: p345-350
Description and Table of Contents
Description
『源氏物語』は、11世紀初頭の誕生直後から大ベストセラーとなり、当時の人びとは筆写して読み継いでいった。200年を経て鎌倉時代には数多くの伝本が流布したが、書写の回数が増えれば誤写も発生し、古語となってしまった箇所は理解されず、本文は混乱してしまう。どれが紫式部の原典に近いか不明という状況で、本文を正したのが河内家の「河内本」であり、藤原定家の「青表紙本」であった。室町時代末には定家本が決定版とされ、実物は不明となり、その写本で『源氏物語』本文が読まれ続けてきた。2019年、定家本「若紫」巻が発見された。現存する定家本といま読む物語の本文とはじつは細部で微妙な違いが生じている。定家本が絶対視されたのはなぜか。物語はどんな文化を生み出したのか。書写という営みを通して人びとが伝えた千年の歴史をひもとく。
Table of Contents
- 1章 新発見『源氏物語』「若紫」
- 2章 『源氏物語』執筆の背景
- 3章 『源氏物語』の書写はどのようになされたのか
- 4章 『源氏物語』の読者の広がり
- 5章 中世の『源氏物語』の本文校訂への動き
- 6章 藤原定家の本文作成
- 7章 御子左家の「青表紙本」の相伝
- 8章 「河内本」と「青表紙本」との対立
- 9章 「青表紙本」の再発見と流布
- 10章 「大島本」の本文の意義
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