甘さと権力 : 砂糖が語る近代史
著者
書誌事項
甘さと権力 : 砂糖が語る近代史
(ちくま学芸文庫, [ミ26-1])
筑摩書房, 2021.5
- タイトル別名
-
Sweetness and power : the place of sugar in modern history
- タイトル読み
-
アマサ ト ケンリョク : サトウ ガ カタル キンダイシ
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注記
底本: Elisabeth Sifton Books, 1985
平凡社 1988年刊を文庫化したもの
叢書番号はブックジャケットによる
参考文献: p511-527
内容説明・目次
内容説明
われわれが生きている社会や文化は、どのようにして形成されてきたのだろうか。その問いに砂糖を素材にして明確に答えたのが本書だ。世界中の人々にとってなくてはならないものとなった砂糖は、世界最初期の工場生産物として生産され、その収益が産業革命を引き起こす大きな要因となり、かつまた労働者の栄養源ともなって工業化を支えた。それと同時に人々の嗜好はこの甘さによって大きく変わり、社会も劇的に変わっていく。しかしその一方で砂糖生産国は、世界商品となった砂糖に隷従する道を運命づけられることになる。モノを通して世界史を語る先駆けとなった世界的名著を、ついに文庫化。
目次
- 第1章 食物・社会性・砂糖(主食=中心と薬味=周辺;ヒトは甘党か?)
- 第2章 生産(砂糖はコーランに従う;新世界の先駆者スペイン ほか)
- 第3章 消費(砂糖の用途;特権階級の香料 ほか)
- 第4章 権力(消費の拡大と権力;砂糖をめぐる諸勢力 ほか)
- 第5章 食べることと生きること(現代社会の消費とアイデンティティ)
「BOOKデータベース」 より