書物のなかの近世国家 : 東アジア「一統志」の時代
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書物のなかの近世国家 : 東アジア「一統志」の時代
(アジア遊学, 259)
勉誠出版 (発売), 2021.8
- タイトル別名
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書物のなかの近世国家 : 東アジア一統志の時代
- タイトル読み
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ショモツ ノ ナカ ノ キンセイ コッカ : ヒガシアジア「イットウシ」ノ ジダイ
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執筆者一覧(掲載順): 小二田章, 竹内洋介, 須江隆, 高井康典行, 櫻井智美, 吉野正史, 酒井規史, 高橋亨, 荷見守義, 巴兆祥, 向正樹, 柳澤明, 澤美香, 清水則夫, 長谷川成一, 高橋章則, 吉田光男, 辻大和, 岡田雅志, 森山央朗, 村井誠人, 山田賢, 白井哲哉
収録内容
- 序論: 「一統志」の「時代」を語るために / 小二田章 [執筆]
- 1.一統志以前: 李吉甫の描く「一統」 : 『元和郡県図志』とその疆域 / 竹内洋介 [執筆]
- 宋朝総志編纂考 : 総志から方志へ / 須江隆 [執筆]
- 2.大元一統志: 元代における遼金代東北地域に対する地理認識の地域差 : 『大元一統志』『遼史』『金史』『大元混一方輿勝覧』の地理記述の比較から / 高井康典行 [執筆]
- 中国史上の「大一統」と『大元大一統志』 / 櫻井智美 [執筆]
- 『大元一統志』における路に関する記載について : 『大元一統志』輯本の理解のために / 吉野正史 [執筆]
- 宋元時代の道教と地誌 : 茅山の事例を中心に / 酒井規史 [執筆]
- 3.大明一統志: 明代景泰 : 天順期の政局と一統志 / 高橋亨 [執筆]
- 『大明一統志』人物伝とは : 『遼東志』との関係をめぐって / 荷見守義 [執筆]
- 『大明一統志』に関するいくつかの問題について / 巴兆祥 [執筆]
- 元・明一統志の非中華世界へのまなざし / 向正樹 [執筆]
- 4.大清一統志: 明清期個人編全国志初探 : 大明から大清への「一統志」の道 / 小二田章 [執筆]
- 北辺からみる『大清一統志』 / 柳澤明 [執筆]
- ヨーロッパに伝えられた中国の地理情報 : 『皇輿全覧図』の製作と宣教師の記録 / 澤美香 [執筆]
- 5.東アジアの一統志: 中井竹山の名分論について : 他学派批判との関連を中心に / 清水則夫 [執筆]
- 「津軽一統志」の編纂と弘前藩 / 長谷川成一 [執筆]
- 「文芸」の地誌から「口承」の地誌へ : 『信達風土雑記』と『信達一統志』 / 高橋章則 [執筆]
- 朝鮮近世の地理誌は誰のものだったのか / 吉田光男 [執筆]
- 朝鮮燕行使の『大明一統志』輸入について / 辻大和 [執筆]
- 周縁から見た一統志 : 南の小中華と『大南一統志』 / 岡田雅志 [執筆]
- 6.一統志のかなた: 古典期(十~十三世紀)イスラーム世界における地方史誌 : ウラマーの地方観と知的実践 / 森山央朗 [執筆]
- 小国が自ら国境線を引くとき : デンマークの国境設定一〇〇周年に寄せて / 村井誠人 [執筆]
- 清末民国期の地方史編纂 : 地域と宗族を記録すること / 山田賢 [執筆]
- 日本近世地誌の編纂と地名記載 / 白井哲哉 [執筆]
内容説明・目次
内容説明
中国王朝が自らの領域の全体を明示すべく、各地域の歴史とデータを集積し作り上げた総合的書物「一統志」。元・明・清において編まれたこれらの書籍は、東アジア諸国や欧州へも伝播し、近代の地誌・歴史編纂にも影響を与えるものであった。近代的領域認識の萌芽を体現するこれらの編纂物は、いかなる時代状況において作られたものであったのか。編纂前史から、王朝三代にわたり編纂されたそれぞれの「一統志」のあり方、周辺諸国や後代に与えた影響を考察し、「一統志の時代」を浮かび上がらせる。
目次
- 1 一統志以前
- 2 大元一統志
- 3 大明一統志
- 4 大清一統志
- 5 東アジアの一統志
- 6 一統志のかなた
「BOOKデータベース」 より