書誌事項

太宰治論

安藤宏著

東京大学出版会, 2021.12

タイトル別名

Dazai Osamu : the work and life

タイトル読み

ダザイ オサム ロン

大学図書館所蔵 件 / 183

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注記

その他のタイトルは標題紙裏による

本書の刊行に当たっては、学術出版振興基金の助成を受けた

人名索引: 巻末p1-13

太宰治作品名索引: 巻末p14-18

収録内容

  • 太宰治の時空間
  • 「百姓」と「貴族」
  • 〈自尊心〉の二重構造
  • 〈放蕩の血〉仮構
  • 「哀蚊」の系譜
  • 津軽と東京と : 〈二百里〉の意味するもの
  • 習作から『晩年』へ
  • 『晩年』序論
  • 山中の怪異 : 「漁服記」論
  • 回想という方法 : 「思ひ出」論
  • 寓意とはなにか : 「猿ケ島」「地球図」論
  • 自殺の季節 : 「道化の華」論
  • 自意識過剰と「死」の形象
  • 「小説」の小説 : 「猿面冠者」論
  • 詩と小説のあいだ : 「玩具」論
  • 散文詩の論理 : 「葉」論
  • 『晩年』と"津軽" : 「雀こ」ほか
  • 転向・シェストフ・純粋小説
  • 〈嘘〉をつく芸術家 : 「ロマネスク」論
  • 現実逃避の美学 : 「逆行」論
  • "罪"の生成 : 『晩年』の崩壊
  • 「太宰治」の演技空間 : 「ダス・ゲマイネ」を中心に
  • 第二次"転向"の虚実 : 未定稿「カレツヂ・ユーモア・東京帝国大学の巻」を中心に
  • 〈懶惰〉の論理 : 「悖徳の歌留多」から「懶惰の歌留多」へ
  • 〈自己〉を語り直すということ : 『愛と美について』論
  • 「生活」と「芸術」との齟齬 : 「富嶽百景」論
  • 「女生徒」の感性
  • 女がたり
  • 「小説」の条件 : 「女の決闘」論
  • メロスの懐疑 : 「走れメロス」論
  • 太宰治と"東京" : 「東京八景」を中心に
  • 戦中から戦後へ
  • 蕩児の論理 : 「水仙」「花火」
  • 「津軽」の構造
  • 翻案とパロディと : 「新釈諸国噺」論
  • 「八月一五日」と疎開文学
  • 〈桃源郷〉のドラマツルギー : 「冬の花火」と「春の枯葉」
  • 戦後文学と「無頼派」と
  • 戦後の女性表象 : 「ヴィヨンの妻」を中心に
  • 「斜陽」における"ホロビ"の美学
  • 「悲劇」の不成立 : 「人間失格」論
  • 関係への希求 : 「人間失格」の構成
  • 「人間失格」の創作過程
  • 最晩年の足跡

内容説明・目次

内容説明

近代日本を活写する太宰治の時空間。日本文学研究を牽引する著者が40年におよぶ研究の到達点を示す待望の決定版。その作品と生涯の全貌が、近代という時代とともに解き明かされる—

目次

  • 序 太宰治の時空間
  • 第1部 揺籃期(「百姓」と「貴族」;“自尊心”の二重構造 ほか)
  • 第2部 『晩年』の世界(習作から『晩年』へ;『晩年』序論 ほか)
  • 第3部 中期の作品世界(“罪”の生成—『晩年』の崩壊;「太宰治」の演技空間—「ダス・ゲマイネ」を中心に ほか)
  • 第4部 戦中から戦後へ(戦中から戦後へ;蕩児の論理—「水仙」「花火」 ほか)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BC11686546
  • ISBN
    • 9784130800686
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    xi, 1184, 18p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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