むずかしい女性が変えてきた : あたらしいフェミニズム史
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書誌事項
むずかしい女性が変えてきた : あたらしいフェミニズム史
みすず書房, 2022.5
- タイトル別名
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Difficult women : a history of feminism in 11 fights
- タイトル読み
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ムズカシイ ジョセイ ガ カエテ キタ : アタラシイ フェミニズムシ
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注記
参考文献: p403-407
内容説明・目次
内容説明
女性が劣位に置かれている状況を変えてきた女性のなかには、品行方正ではない者がいた。危険な思想に傾く者も、暴力に訴える者さえもいた。たとえばキャロライン・ノートン。19世紀に困難な離婚裁判を戦い抜いて貴重な前例をつくった人物だが、「女性は、生まれながらにして男性に劣る」と考えていた。たとえばサフラジェットたち。女性の参政権獲得に欠かせない存在だったが、放火や爆破などのテロ行為に及ぶこともあった。たとえばマリー・ストープス。避妊の普及に尽力し多産に悩む多くの女性を救った彼女は、優生思想への関心を隠さなかった。しかしだからといって、その功績をなかったことにしてはいけない。逆に功績があるからといって、問題をなかったことにしてはいけない。歴史は、長所も短所もある一人ひとりの人間が、身近な不合理を少しずつ変えることでつくられてきた。「むずかしい女性」たちがつくってきたこうした歴史の複雑さを、イギリス気鋭のジャーナリスト、ヘレン・ルイスが余すことなく本書のなかに描き出す。イギリス女性史と現代社会の出来事とを自在に往還してあぶり出される問題は、女性だけではなく社会全体の問題であることが見えてくる。社会の不合理や理不尽に立ち向かうための、あたらしいフェミニズム史。
目次
- 序章 語られてこなかった歴史
- 第1章 離婚
- 第2章 参政権
- 第3章 セックス
- 第4章 スポーツ
- 第5章 仕事
- 第6章 安全
- 第7章 恋愛
- 第8章 教育
- 第9章 時間
- 第10章 中絶
- 第11章 むずかしい女性でいる権利
- エピローグ むずかしい女性のためのマニフェスト
「BOOKデータベース」 より