メランコリーの文化史 : 古代ギリシアから現代精神医学へ

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メランコリーの文化史 : 古代ギリシアから現代精神医学へ

谷川多佳子著

(講談社選書メチエ, 766)

講談社, 2022.6

タイトル読み

メランコリー ノ ブンカシ : コダイ ギリシア カラ ゲンダイ セイシン イガク エ

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注記

文献表: p199-209

内容説明・目次

内容説明

古代ギリシア以来、メランコリーは芸術・医学・哲学により、狂気・病理・天才など、さまざまな価値と表現を与えられてきた。中世キリスト教世界では、鬱は怠惰と同一視され罪となるが、ルネサンスにおいて復権し、創造的知性な幾何学的思考と結びつく。近代に入りデカルトが現れると、メランコリーの病理は心身の相互作用によって説明されるようになった。そして現代、それは不安や抑鬱として治療の対象となり、フロイトやラカンが精神分析によるアプローチを開始する。…人類とメランコリーの絡まり合う系譜を辿ることで明かされる、不安と災厄の時代を知的に捉え、生き抜くための歴史絵巻!

目次

  • 第1章 古代から中世へ(古代の苦悩;病理から気質へ—四体液説;天才の憂鬱—プラトンからアリストテレスへ;医学の中世;土星のメランコリー)
  • 第2章 ルネサンスと宗教改革(幾何学の憂鬱;宗教改革;遠近法の誕生;宗教的メランコリー)
  • 第3章 近代の始まり(モンテーニュ;デカルト;治療されるメランコリー;バロックの想像力)
  • 第4章 現代へ(精神医学と悪魔;精神分析の登場;喪とメランコリー;根源的な喪失)

「BOOKデータベース」 より

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