民主主義の野蛮な起源
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民主主義の野蛮な起源
(我々はどこから来て、今どこにいるのか? / エマニュエル・トッド著 ; 堀茂樹訳, 下)
文藝春秋, 2022.10
- タイトル別名
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Où en sommes-nous ? : une esquisse de l'histoire humaine
民主主義の野蛮な起源
- タイトル読み
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ミンシュ シュギ ノ ヤバンナ キゲン
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内容説明・目次
内容説明
下巻では、「民主制」が元来、「野蛮」で「排外的」なものであることが明らかにされ、「家族」から主要国の現状とありうる未来が分析される。「核家族」—高学歴エリートの「左派」が「体制順応派」となり、先進国の社会は分断されているが、英国のEU離脱、米国のトランプ政権誕生のように、「民主主義」の失地回復は、学歴社会から取り残された「右派」において生じている。「共同体家族」—西側諸国は自らの利害から中国経済を過大評価し、ロシア経済を過小評価しているが、人類学的に見れば、少子高齢化が急速に進む中国の未来は暗く、ロシアの未来は明るい。「直系家族」—「経済」を優先して「人口」を犠牲にしている日本とドイツ。東欧から人口を吸収し、国力増強を図るドイツに対し、少子化を放置して移民も拒む日本は、国力の維持を諦め、世界から引きこもろうとしている。
目次
- 第11章 民主制はつねに原始的である
- 第12章 高等教育に侵食される民主制
- 第13章 「黒人/白人」の危機
- 第14章 意志と表象としてのドナルド・トランプ
- 第15章 場所の記憶
- 第16章 直系家族型社会—ドイツと日本
- 第17章 ヨーロッパの変貌
- 第18章 共同体家族型社会—ロシアと中国
- 追伸—リベラル・デモクラシーの将来
「BOOKデータベース」 より