ナチズムの美学 : キッチュと死についての考察
著者
書誌事項
ナチズムの美学 : キッチュと死についての考察
(ちくま学芸文庫, [フ49-1])
筑摩書房, 2023.1
- タイトル別名
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Reflets du nazisme
- タイトル読み
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ナチズム ノ ビガク : キッチュ ト シ ニツイテ ノ コウサツ
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注記
原タイトル: Reflets du nazisme
原著 (Editions du Seuil, 1982) の全訳
社会思想社 1990年刊の文庫化
シリーズ番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
何によって民衆はナチズムに魅惑されたのか。本書は、第二次世界大戦後につくられた映画・小説等を中心に言説分析を行うことにより、ナチスに魅入られた大衆心理の意外な正体を暴きだす。『地獄に堕ちた勇者ども』『リリー・マルレーン』『ブリキの太鼓』『ヒトラー、あるいはドイツ映画』等の作品中に、記憶と想像力によって再構成された第三帝国の姿。そこから照射されてくるのはキッチュと死という二要素の「完全な綜合」であり、それこそが第三帝国の美学の本質であると、ホロコースト研究の大家である著者は喝破する。ナチズム研究にいまなお影響を与え続ける古典的名著。
目次
- 序論
- 第1章 ナチズムの美学と言語—キッチュと神話と死(死と破壊のキッチュ;アルカイックな伝説の世界 ほか)
- 第2章 二つのヒトラー像—キッチュとニヒリズムの魅惑力(ヒトラーの個人生活の細部についての叙述;日常生活の細部と虚無の力との並置 ほか)
- 第3章 悪魔祓いの諸形態—言語の麻痺と新たなディスクール(過去の無毒化ないし隠蔽としての悪魔祓い;歴史修正主義—意識的な悪魔祓い ほか)
- 第4章 ナチズム解釈の問題点—綜合的視点の必要性(合理的・学術的解釈;全体主義論による解釈 ほか)
「BOOKデータベース」 より