ケアする惑星
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ケアする惑星
講談社, 2023.1
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ケア スル ワクセイ
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内容説明・目次
内容説明
他者なるものを慈しむ惑星的な視座。『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象と文学を自在に切り結び語る論考。
目次
- “ケアする人”を擁護する—『アンネの日記』再読
- エゴイズムに抗する—ヴァージニア・ウルフの『波』
- オリンピックと性規範—ウルフの『船出』
- ウルフとフロイトのケア思想1—『ダロウェイ夫人』における喪とメランコリー
- ウルフとフロイトのケア思想2—『存在の瞬間』におけるトラウマ
- ネガティヴ・ケイパビリティ—編み物をするウルフ
- 多孔的な自己—アートと「語りの複数性」
- ダーウィニズムとケア1—『約束のネバーランド』と高瀬隼子作品
- ダーウィニズムとケア2—ウルフの『幕間』
- ピアグループとケア—オスカー・ワイルドの『つまらぬ女』
- カーニヴァル文化とケア—ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』
- 格差社会における「利他」を考える—チャールズ・ディケンズの『ニコラス・ニクルビー』
- 戦争に抗してケアを考える—スコットの『ウェイヴァリー』とドラマ『アウトランダー』
- ケアの倫理とレジスタンス—オースティンの『レイディ・スーザン』と映画『ロスト・ドーター』
「BOOKデータベース」 より