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アフリカから農を問い直す : 自然社会の農学を求めて

杉村和彦, 鶴田格, 末原達郎編

京都大学学術出版会, 2023.2

Title Transcription

アフリカ カラ ノウ オ トイナオス : シゼン シャカイ ノ ノウガク オ モトメテ

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Note

参照文献: 各章末

Description and Table of Contents

Description

私たちが暮らす現代産業社会の源流は、古代の食料生産革命から生まれた「アグラリアン社会」(農業社会)にある。すなわち高い農業生産性を誇るが、その生産法は大量の水と肥料を必要とし、しかも環境変動に対して極めて脆弱な単作(モノカルチャー)が卓越する。この「アグラリアン社会」に由来するシステムと思考が、豊かな森林を破壊し地球規模の環境危機を引き起こしている。ではどうすればよいのか。食料生産革命を経験しない「自然社会」として多様で豊かな農と食を育んできたアフリカに学ぶことで、精神のモノカルチャーと化した現代社会の行き詰まりを解決する術を探る。

Table of Contents

  • 第1部 アフリカ農業から何を学ぶか(序論:アグラリアン・バイアスを超えて;アフリカ農業の環境史観—遊動する農業とその起源;アフリカ農業・農村開発の失敗学)
  • 第2部 アフリカ農業・農村の特性把握(流動性と開放性—コンゴ盆地熱帯雨林の移動性とエキステンシブネス;生業の複合性と多様性—熱帯アフリカの多生業;農法や作物の非画一性—農耕の多様性がもたらすサブシステンスの安定;分与の経済と食の安定—生きる場におけるなりわいとしての農;富の蓄積と再生産—東アフリカ農牧社会における財と家族)
  • 第3部 近代農学とアフリカの農(イデオロギーとしての近代農学の形成;国家農学と小農の対応)
  • 第4部 自然社会の農学(農業イノベーションのアフリカ的特質;自然社会の農学へ向けて;アフリカから農を問い直す)

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Details

  • NCID
    BD00681810
  • ISBN
    • 9784814004638
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    京都
  • Pages/Volumes
    x, 466p, 図版 [4] p
  • Size
    22cm
  • Classification
  • Subject Headings
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