アフリカから農を問い直す : 自然社会の農学を求めて
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アフリカから農を問い直す : 自然社会の農学を求めて
京都大学学術出版会, 2023.2
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アフリカ カラ ノウ オ トイナオス : シゼン シャカイ ノ ノウガク オ モトメテ
Available at / 105 libraries
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Okayama University Institute of Plant Science and Resources Branch Library植物研図
302/129205000223842
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Japan International Research Center for Agricultural Sciences Library
612.4||Sug||||図書館190000133266
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University Library for Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo図
612.4:Su395011468740
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参照文献: 各章末
Description and Table of Contents
Description
私たちが暮らす現代産業社会の源流は、古代の食料生産革命から生まれた「アグラリアン社会」(農業社会)にある。すなわち高い農業生産性を誇るが、その生産法は大量の水と肥料を必要とし、しかも環境変動に対して極めて脆弱な単作(モノカルチャー)が卓越する。この「アグラリアン社会」に由来するシステムと思考が、豊かな森林を破壊し地球規模の環境危機を引き起こしている。ではどうすればよいのか。食料生産革命を経験しない「自然社会」として多様で豊かな農と食を育んできたアフリカに学ぶことで、精神のモノカルチャーと化した現代社会の行き詰まりを解決する術を探る。
Table of Contents
- 第1部 アフリカ農業から何を学ぶか(序論:アグラリアン・バイアスを超えて;アフリカ農業の環境史観—遊動する農業とその起源;アフリカ農業・農村開発の失敗学)
- 第2部 アフリカ農業・農村の特性把握(流動性と開放性—コンゴ盆地熱帯雨林の移動性とエキステンシブネス;生業の複合性と多様性—熱帯アフリカの多生業;農法や作物の非画一性—農耕の多様性がもたらすサブシステンスの安定;分与の経済と食の安定—生きる場におけるなりわいとしての農;富の蓄積と再生産—東アフリカ農牧社会における財と家族)
- 第3部 近代農学とアフリカの農(イデオロギーとしての近代農学の形成;国家農学と小農の対応)
- 第4部 自然社会の農学(農業イノベーションのアフリカ的特質;自然社会の農学へ向けて;アフリカから農を問い直す)
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