敗者としての東京 : 巨大都市の隠れた地層を読む

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敗者としての東京 : 巨大都市の隠れた地層を読む

吉見俊哉著

(筑摩選書, 0248)

筑摩書房, 2023.2

タイトル読み

ハイシャ トシテノ トウキョウ : キョダイ トシ ノ カクレタ チソウ オ ヨム

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注記

筑摩書房PR誌『ちくま』での連載 (2021年6月-2022年7月) を単行本化にあたり加筆したもの

内容説明・目次

内容説明

富と人口が集中し、世界最大規模を誇る都市、東京。だがこの都市は、少なくとも三度、占領されてきた。一五九〇年の家康、一八六八年の薩長連合軍、一九四五年の米軍によってである。凹凸をなすこの都市の地形と結びつきながら、過去の「敗者たち」の記憶は、歴史的な地層をなしてきた。縄文の古代から現代までを視野に入れ、地球史的視座と家族史的視座とを往還しながら、江戸=東京に伏在する「敗者たち」の記憶の水脈を探り当て、「勝者」であり続けようとする令和の東京とは異なる可能性を探求した、比類なき「江戸=東京」論!

目次

  • 東京とは何か—勝者と敗者のあいだ
  • 第1部 多島海としての江戸—遠景(クレオール的在地秩序;死者の江戸、そして荘厳化する外縁)
  • 第2部 薩長の占領と敗者たち—中景(彰義隊の怨念とメモリー・ランドスケープ;博徒と流民—周縁で蠢く敗者たち;占領軍と貧民窟の不穏—流民の近代をめぐる眼差し;女工たちは語ることができるか)
  • 第3部 最後の占領とファミリーヒストリー—近景(ニューヨーク、ソウル、東京・銀座—母の軌跡;学生ヤクザと戦後闇市—安藤昇と戦後東京;「造花」の女学校と水中花の謎—山田興松とアメリカ進出;原風景の向こう側—「都市のドラマトゥルギー」再考)
  • 敗者としての東京とは何か—ポストコロニアル的思考

「BOOKデータベース」 より

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