「消費者」の誕生 : 近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義

書誌事項

「消費者」の誕生 : 近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義

林凌著

以文社, 2023.5

タイトル別名

消費者の歴史社会学 : 近代日本における消費者主権の系譜

消費者の誕生 : 近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義

タイトル読み

「ショウヒシャ」ノ タンジョウ : キンダイ ニホン ニオケル ショウヒシャ シュケン ノ ケイフ ト シン ジユウ シュギ

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注記

博士論文「消費者の歴史社会学 : 近代日本における消費者主権の系譜」(東京大学, 2021年) を加筆修正したもの

参考文献: p469-489

内容説明・目次

内容説明

“消費者”は社会を変えられるのか?戦後消費社会の出現とともに語られる“消費者”は、戦前期からすでに知識人の構想のなかに蠢いていた。戦後の生活協同組合を支える論理を生み出した賀川豊彦・奥むめお・本位田祥男、流通行政の礎を築いた向井鹿松・谷口吉彦・福田敬太郎らの戦前・戦中期の思想=活動に肉薄し、近代日本に通底する社会改良主体/庇護対象としての“消費者”像を掘り起こす。これまで黙殺されてきた/にもかかわらず私たちの生を根底から規定する、消費者主権の思想史。

目次

  • 序論
  • 第1章 “消費者”言説の分析の方法(英語圏における消費者主権の系譜;近代日本における消費者主権の系譜の同定 ほか)
  • 第2章 近代日本における消費者概念の受容過程―経済学の普及と制度化(近世日本における“消費者”の不在;消費の社会問題化―近代日本における経済学の受容過程 ほか)
  • 第3章 社会改良主体としての“消費者”―消費組合運動と婦人運動の勃興と変容(日本における消費組合運動の形成過程;社会改良の担い手としての“消費者”―市民消費組合の存立可能性 ほか)
  • 第4章 庇護対象としての“消費者”―商業学者による統制経済論の展開(ポスト大恐慌期における商業学と統制経済論の接続;国民と“消費者”が結びつくとき ほか)
  • 第5章 “消費者”としての国民の「自覚」―戦時期日本における消費経済の問題化(戦時期日本における消費をめぐる問題;戦時期日本における統制経済論と消費組合運動の展開 ほか)
  • 結論

「BOOKデータベース」 より

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