絵画空間の哲学 : 思想史の中の遠近法
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書誌事項
絵画空間の哲学 : 思想史の中の遠近法
(ちくま学芸文庫, [サ54-1])
筑摩書房, 2024.1
- タイトル別名
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Philosophie des Raums in der Malerei
- タイトル読み
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カイガ クウカン ノ テツガク : シソウシ ノ ナカ ノ エンキンホウ
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注記
三元社刊単行本の文庫化
その他のタイトル, シリーズ番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
“遠近法”という表現様式は自明のものではなく、ルネッサンス期に確立したひとつの世界観である。パノフスキーらも論じてきた遠近法の成立や発展の背景を、本書は思想史的観点から深く掘り起こし、水墨画や日本絵画における表現法も引きくらべつつ、絵画の一技法という枠を越えて文化全体の文脈のなかで、その真の世界観的意義を捉えなおす。さらに、カントやヘーゲルなどのドイツ観念論における芸術理論、近代日本絵画における格闘を追いながら、美術と哲学の関わりを掬いだす。ユニークな切り口で美術史学の重要論点に切り込んだ名著。
目次
- 第1部 絵画空間の哲学(遠近法とは何か;科学革命と遠近法;遠近法の世界観的意義;近代絵画における遠近法からの離反;奥行の哲学的考察;東洋の遠近法;現代における遠近法)
- 第2部 ルネッサンスの美術
- 第3部 ドイツ観念論における芸術の位置
- 第4部 近代日本における西洋体験―岸田劉生の場合(西洋の音、西洋の色;岸田劉生)
「BOOKデータベース」 より