ナチズムの記憶 : 日常生活からみた第三帝国

書誌事項

ナチズムの記憶 : 日常生活からみた第三帝国

山本秀行著

(ちくま学芸文庫, [ヤ34-1])

筑摩書房, 2024.3

タイトル別名

Memories of Nazism and everyday life in the Third Reich

ナチズムの記憶 : 日常生活からみた第3帝国

タイトル読み

ナチズム ノ キオク : ニチジョウ セイカツ カラ ミタ ダイサン テイコク

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注記

山川出版社 1995年刊

その他のタイトル, シリーズ番号はブックジャケットによる

参考文献あり

内容説明・目次

内容説明

第三帝国といえば、ゲシュタポの監視のもと恐怖と暴力で国民を支配したイメージがある。しかし、当時を回想する住民証言から現れるのは、ナチズムへの不満や批判ではなく、むしろ正反対の「ナチスの時代はよい時代だった」という記憶だ。ごく平凡な普通の人びとが、ナチズムとは一定の距離をおきながらも、非政治的領域のルートを通じ、政策を支持するようになる。農村ケルレと炭鉱町ホーホラルマルクという、二つの地域での詳細なインタヴュー資料を中心に、子どもや女性までもが、徐々にナチ体制に統合されていった道程をあばきだし、現代のわれわれにも警鐘を鳴らす一冊。

目次

  • 第1章 褐色の農村と赤い炭鉱町(褐色の農村―ケルレ村;すっきりしない状況の成立;赤い炭鉱―ホーホラルマルク;悪い時代のはじまり)
  • 第2章 ヒトラーが政権についたとき(ナチスは外からやってきた;全体としては、がまんできた;たいしたことはなく、なにもおきなかった;もう他人を信用できなくなった)
  • 第3章 民族共同体の夢と現実(記憶に残らない不満と批判;いい時代だった;行ったこともない旅行の記憶;たいていの家でもめごとがおきた;ハンチングはタブーだった)
  • 第4章 ユダヤ人、戦争、外国人労働者(内に向けて発動される人種主義;もったいないという反応;戦争さえなければよかったのに;いまでもそのことを恥ずかしく思う)

「BOOKデータベース」 より

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