日本写真論 : 近代と格闘した三巨人

書誌事項

日本写真論 : 近代と格闘した三巨人

日高優著

(講談社選書メチエ, 810)

講談社, 2024.6

タイトル別名

日本写真論 : 近代と格闘した三巨人

タイトル読み

ニホン シャシンロン : キンダイ ト カクトウ シタ サンキョジン

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注記

引用文献一覧: p326-335

内容説明・目次

内容説明

「ダゲレオタイプ」と呼ばれる最初期の写真術が発明されたのは一八三九年。それからおよそ一〇〇年を経て、この国に三人の写真家が出現した。彼らは写真の原理の恐るべき単純さに気づき、ただひたすらにその単純さを極めるほうへ、ただ愚直に仕事をする。「物が在って、それが写真に写る」という単純な事実に忠実に生きた木村伊兵衛(一九〇一‐七四年)、土門拳(一九〇九‐九〇年)、そして濱谷浩(一九一五‐九九年)という巨人たちの足跡をたどりつつ、日本という場所でこそ花開いた写真の可能性を追求する。写真を通して経験される世界の「神秘」を伝える、静謐にして逞しい思考。

目次

  • 序章 写真なるものの出来―近代文明のただなかで(人類に贈与された写真術;写真の熱源 ほか)
  • 第1章 物への信仰に至る写真―木村伊兵衛という源泉(知覚機械という逆説;ひとりの少年に届けられたカメラ ほか)
  • 第2章 凝集する時間、満々たる写真のさざめき―土門拳という極北(土門拳、ふたつのイマージュ;撮ることからの出発 ほか)
  • 第3章 潜在するふるさとに向かって―濱谷浩の継承と返礼(観ることの詩が聴こえる;カメラを通して、“観ること”の喜びを知る ほか)
  • 終章 生まれ出づる写真家たちへ―知覚のレッスンに向かって(入江泰吉、その清澄なる知覚の一滴;至純の光は混迷を貫き、いまなお届く ほか)

「BOOKデータベース」 より

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