天皇たちの寺社戦略 : 法隆寺・薬師寺・伊勢神宮にみる三極構造
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天皇たちの寺社戦略 : 法隆寺・薬師寺・伊勢神宮にみる三極構造
(筑摩選書, 0289)
筑摩書房, 2024.10
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天皇たちの寺社戦略 : 法隆寺薬師寺伊勢神宮にみる三極構造
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テンノウ タチ ノ ジシャ センリャク : ホウリュウジ・ヤクシジ・イセ ジングウ ニ ミル サンキョク コウゾウ
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Note
読む年表: p383-395
参考文献: p397-408
Description and Table of Contents
Description
古代の天皇たちが建立した社寺建築は天皇の血筋を可視化し、即位の正統性を強くアピールしていた。社寺建築の配置タイプは天皇たちの血筋に明確に対応していたのだ。聖徳太子創建の法隆寺若草伽藍は塔と金堂がタテ一列だったが、天智天皇はこれを真っ向から否定し、塔と金堂がヨコに並ぶ法隆寺西院伽藍を建立。一方、天武天皇は三極構造の薬師寺を建立し、その妻持統天皇は三極構造を伊勢神宮の社殿配置に導入した。“タテ→ヨコ→三極”の変遷に秘められた天皇たちの戦略を探る。
Table of Contents
- プロローグ 謎めく二つの法隆寺
- 第1部 法隆寺は二つあった(塔の礎石が庭石に;法隆寺再建・非再建論争があった;何から何まで対照的な二つの法隆寺;”太子を拝む寺”への大転換;なせ法隆寺だけ中門の真ん中に柱が立つのか)
- 第2部 伊勢神宮と薬師寺は車の両輪(神宮・神明造り・アマテラスは同時に成立した;神話が予告する;古を未来に届ける式年遷宮;薬師寺から伊勢神宮へ;伊勢神宮に移転した三極)
- 第3部 皇統を定めた三極構造(建築群の配置に託されたもの;血のながれを加速させて本流に;三極の成り立ちと意味)
- 終章 時間の中の三極
- エピローグ 三極構造は未来に向かう
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