チーズとうじ虫 : 16世紀の一粉挽屋の世界像

Bibliographic Information

チーズとうじ虫 : 16世紀の一粉挽屋の世界像

カルロ・ギンズブルグ [著] ; 杉山光信訳

みすず書房, 1984.12

Other Title

Le fromage et les vers: l'univers d'un meunier du XVI[e] siècle

Il formaggio e i vermi: il cosmo di un mugnaio del' 500

Title Transcription

チーズ ト ウジムシ : 16セイキ ノ イチコナヒキヤ ノ セカイゾウ

Access to Electronic Resource 1 items

Available at  / 187 libraries

Note

伊文タイトルは標題紙裏による

Description and Table of Contents

Description

16世紀イタリアのフリウリ地方に住む粉挽屋。その男の名はドメニコ・スカンデッラといったが、人びとからはメノッキオと呼ばれていた。白のチョック、白のマント、白麻の帽子をいつも身につけ、裁判に現われるのも、この白ずくめの服装だった。彼は教皇庁に告訴されていた。その肝をつぶすような異端のコスモロジー故に。彼は説く、「私が考え信じているのは、すべてはカオスである、すなわち、土、空気、水、火、などこれらの全体はカオスである。この全体は次第に塊りになっていった。ちょうど牛乳のなかからチーズの塊ができ、そこからうじ虫があらわれてくるように、このうじ虫のように出現してくるものが天使たちなのだ…」。二度の裁判を経て、ついに焚刑にされたメノッキオ。著者ギンズブルグは、古文書館の完全な闇のなかから、一介の粉挽屋の生きたミクロコスモスを復元することに成功した。それは農民のラディカリズムの伝統のなかに息づく古くかつ新しい世界・生き方をみごとに伝えている。

by "BOOK database"

Details

  • NCID
    BN00124166
  • ISBN
    • 4622011964
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Original Language Code
    fre
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    iv, 314p
  • Size
    20cm
  • Classification
  • Subject Headings
Page Top