書誌事項

インディアス史

ラス・カサス [著] ; 長南実, 増田義郎 [訳]

(大航海時代叢書, 第2期 21-25)

岩波書店, 1981.9-1992.9

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

タイトル別名

Historia de las Indias

インディアス史 : ラス・カサス

タイトル読み

インディアスシ

大学図書館所蔵 件 / 334

この図書・雑誌をさがす

注記

参考文献: 巻末

内容説明・目次

巻冊次

3 ISBN 9784000085434

内容説明

『インディアス史』の本訳書では、第1分冊に原著第1巻第1章から80章まで、第2分冊に同81章から153章までを収めたが、この第3分冊では、第1巻第154章から最終章182章までと、第2巻第1章から53章までを収録した。本巻は、1498年10月18日に5隻の船団がサント・ドミンゴ港を出帆し、エスパーニャに向かうところからはじまる。この船団には、コロンがカトリック両王(イサベル女王とフェルナンド王)に宛てて書いた2通の書簡が託されていた。もともとコロンは、現世的な栄誉や富を求める一方、きわめて宗教的な動機にもとづいて彼の航海をはじめたのであった。ラス・カサスにとって、コロンは神から選ばれ、神の意志を実現しようとした人物であった。コロンが1492年、バハマ諸島からエスパニョーラ島に到着し、1498年にはついに南アメリカ本土に達したのも、福音を新しい世界にもたらすという、神の意志を担っていたからであった。だが一方、ラス・カサスはコロンにたいしてもきびしい批判をすることを忘れていない。1500年8月、カトリック両王が、査察官フランシスコ・デ・ボバディリャをエスパニョーラ島に送って、コロンから事実上の権限を奪い取ってしまった事実にたいしても同情を示さない。しかし、ボバディリャの着任とともになにが起こったか。それは、原住民をエスパーニャ人の間に分配し、金の採掘や農耕や苦役に酷使する、あの悪名たかいレパルティミエント制のほとんど無制限の施行であり、それをこばむ住民たちの奴隷化であった。こうして、神の意志によってキリスト教徒に開かれたはずの新世界は、修羅の巷となっていった。それは、神の崇高な意図と、それを裏切る、あくことなき人間の貪欲と野望が対立する、壮大な歴史のドラマとして描かれている。
巻冊次

4 ISBN 9784000085441

内容説明

この訳書第四分冊には、原著第2巻の第54章から終わりまでと、第3巻の第1章から第77章までが収められている。本第四分冊では、「大陸の内部にエスパーニャ人を入植させる目的で認可された最初のもの」である、ディエゴ・デ・ニクエーサとアロンソ・デ・オヘーダのふたりのコンキスタドールの探検がことごとく失敗に終わり、それに参加した者たちの中から、現コロンビア北西部のウラバー湾沿岸に定着しようとする一群があらわれ、1510年末に、サンタ・マリーア・アンテイーグア・デル・ダリエンの町を建設するところからはなしが始まる。

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ