書誌事項

探究

柄谷行人著

講談社, 1986-1989

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タイトル読み

タンキュウ

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注記

1985年新年号から雑誌「群像」に連載されたもの

内容説明・目次

巻冊次

1 ISBN 9784062029971

内容説明

柄谷は、コミュニケーション=交換を、共同体(制度)のなかにおいてでなく、共同体と共同体の《間》に見ようとする。すなわち、なんら規則を共有しない《他者》との非対称的な関係に、コミュニケーション=交換の基底を見出している。規則が共有される共同体の内部では、私と他者は対称的な関係にあり、したがって私と他者の対話は、自己対話(モノローグ)にすぎない。柄谷は、これに対して「態度の変更」を敢行する。それは《他者》と向かいあう関係においてものをみることだ。この「態度の変更」は、彼自身のこれまでの仕事に対する転回であると同時に、あらゆる知の領域に転回をせまるだろう。『探究』は、柄谷行人の代表的な仕事となるだろう。

目次

  • 第1章 他者とはなにか
  • 第2章 話す主体
  • 第3章 命がけの飛躍
  • 第4章 世界の境界
  • 第5章 他者と分裂病
  • 第6章 売る立場
  • 第7章 蓄積と信用—他者からの逃走
  • 第8章 教えることと語ること
  • 第9章 家族的類似性
  • 第10章 キルケゴールとウィトゲンシュタイン
  • 第11章 無限としての他者
  • 第12章 対話とイロニー
巻冊次

2 ISBN 9784062039826

内容説明

『探究2』は、一般性—特殊性という回路のなかにある思考への全面的な批判である。3章からなる本書は、固有名、超越論的コギト、さらに世界宗教に至る各レベルにおいて、類一個という回路に閉じこめられた思考への比判を展開する。

目次

  • 第1部 固有名をめぐって(単独性と特殊性;固有名と歴史;名と言語;可能性と現実性;関係の偶然性)
  • 第2部 超越論的動機をめぐって(精神の場所;神の証明;観念と表象;スピノザの幾何学;無限と歴史;受動性と意志 ほか)
  • 第3部 世界宗教をめぐって(内在性と超越性;ユダヤ的なもの;思想の外部性;精神分析の他者;交通空間 ほか)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BN00807271
  • ISBN
    • 4062029979
    • 4062039826
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    2冊
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
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