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女の力 : 古代の女性と仏教

西口順子著

(平凡社選書, 110)

平凡社, 1987.8

タイトル読み

オンナ ノ チカラ : コダイ ノ ジョセイ ト ブッキョウ

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内容説明・目次

内容説明

女人禁制を掲げる諸寺には、さまざまの女人に関する伝承がある。その伝承は主として寺辺や山麓周辺の里近くに多く見られる。寺院と女性とは、どのようなかたちでかかわっていたのであろうか。本書は、古代末〜中世初期の、女性と仏教とのかかわりあいの姿を、史料に即して具体的に描き出す。そこに見いだされるのは、国家祭祀にかかわって女性排除が展開する様相であり、また、里坊にあって僧の生活を支えながら後生を祈る、僧の母や妻たちの姿であり、そして、きびしく女性をしりぞけていたはずの日本の宗教が〈女の力〉に多くを負っていたありさま、である。

目次

  • 第1章 仏法と忌み(女性の忌み;神斎と仏事;咎と祓—同衾の忌み;血の忌みと山;仏法と忌み;出産と僧)
  • 第2章 骨のゆくえ(死と葬送と墓;女性開基の寺)
  • 第3章 山・里・女人(女性の出家;女人禁制;里坊の営み;尼の止住)
  • 第4章 僧の「家」(僧の妻帯と世襲;寺家と妻;息子の僧)
  • 第5章 王朝の巫女(巫女と僧;妖言の罪;巫女の託宣;巫女と王朝仏教)

「BOOKデータベース」 より

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