日本リベラリズムの稜線

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日本リベラリズムの稜線

武田清子著

岩波書店, 1987.12

タイトル読み

ニホン リベラリズム ノ リョウセン

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内容説明・目次

内容説明

個人の内的精神生活の自由、社会関係における自由と正義の実現をめざす「積極的」自由主義(I.バーリン)は、来るべき新しい社会のために残された現代世界の課題であろう。竹越与三郎、末広鉄腸、浮田和民、田沢義鋪、河合栄治郎、清沢洌。民権思想の退潮期から暗黒の第二次世界大戦期まで、日本社会の土壌深くに根を置き、強い磁力を放ち続けたリベラリズムの脈動に新たな光をあてることを通して、もうひとつの近代日本思想史への道を切り拓こうとする。

目次

  • 1 竹越与三郎の新日本史観—国民史のふところにある“世界史”
  • 2 末広鉄腸におけるアジアの解放—ホセ・リサールに触発されて
  • 3 浮田和民の“倫理的帝国主義”—比較文化史的アプローチ
  • 4 田沢義鋪における国民主義とリベラリズム—青年団運動の形成をめぐって
  • 5 河合栄治郎の自由主義論—マルクス主義とファシズムのはざまに
  • 6 清沢洌のファシズム批判—“戦争責任”の所在を問う

「BOOKデータベース」 より

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