書誌事項

江戸の罪と罰

平松義郎著

(平凡社選書, 118)

平凡社, 1988.5

タイトル読み

エド ノ ツミ ト バツ

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注記

法制史の学び方と文献案内: p307-328

収録および関連論文一覧: p329-330

内容説明・目次

内容説明

奉行の判断を鈍らせるとして、将軍家光は判例の編集を許さず、板倉重宗は愛宕の神を拝して法廷に臨み、茶を挽きつつ訴を聞き分けた時代から、老中松平定信の教令にもかかわらず、「御定書」が機械的に適用される時代へ、村が死刑・追放を行う時代から、妻敵討・無礼討が抑制される時代へ、庶民は「下手人」に復讐心を満足させつつ、架空の「大岡裁き」物語に衡平・個別を欲する願望を託し、幕藩刑事政策は、全国的規模で展開する。身分秩序がひとびとの生活・行動の範囲を義務の方向において画した時代の、法と刑罰の諸相。

目次

  • 近世法
  • 裁判の構造今昔—江戸の裁判
  • 史実・江戸の罪と罰
  • 日本刑罰夜話
  • 下手人について—近世刑法史雑感
  • 名古屋藩の追放刑
  • 人足寄場の成立と変遷
  • 東海の大名たち—幕藩体制
  • 城下町の変貌—近世から近代へ
  • 列藩巡歴
  • 法と風流
  • 法制史の学び方と文献案内

「BOOKデータベース」 より

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