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イラン農民25年のドラマ

大野盛雄著

(NHKブックス, 588)

日本放送出版協会, 1990.1

タイトル読み

イラン ノウミン 25ネン ノ ドラマ

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内容説明・目次

内容説明

著者は1964年以来、たびたびイランの農村に長期滞在し調査を重ねてきた。農民たちは、地主に搾りあげられた極貧の時代から、国王の農地改革、ホメイニーのイラン革命、対イラク戦争を経てどのように対応していったか。共同体的規制の耕地制度、村の権力機構の解体過程を基軸に、農民たちの日常生活、沈黙、反抗、したたかな生き様を25年間にわたって記録する画期的な試み。

目次

  • 第1幕 1964年(マシゴラームレザーという男;遊牧民ラシャニーの定着の話;マーレキによる農民支配と農地改革;農民マシタリーミールザー;アッバースゴリーの不満;土地なき農民)
  • 第2幕その1 1974年(10年後再び農民たちと;農村に押し寄せて来たモータリゼーションの波;モルダン・モルダン・アスト;住居趾キャラキの発見;割替耕地制が崩れ始める;ザクロ泥棒;マシゴラームレザーの新居で;遊牧民アラブとヘイラーバード;月食;別れのパーティー)
  • 第2幕その2 1975〜1976年(老人たちの死;ハンマーム事件;農村をめぐる被差別階層;大地から生れて大地に帰る;絨緞織り;元マーレキ、ラザヴィーのその後;モハッラムのアーシュウラー;マシゴラームレザー、マシラメザーン兄弟の争い)
  • 第3幕 1978〜1980年(若者アリーレザーの迷い;都市では革命が近づくというのに農村では;革命を迎えて;アリーレザー、テヘランへ出稼ぎに;革命から半年経って;割替耕地制の終焉;革命下の農村点描;キャドホダー職の廃止)
  • 第4幕 1983〜1989年(ノウルウズの戦死;革命政権に組み込まれた農村;養鶏場の乱立と井戸の乱掘;失意のマシゴラームレザー;ヘイラーバードに初めて電気が;自由になった農民の行方;公共墓地で;マシタリーミールザーの追憶;したたかな農民の25年)

「BOOKデータベース」 より

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