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土星とメランコリー : 自然哲学、宗教、芸術の歴史における研究

レイモンド・クリバンスキー, アーウィン・パノフスキー, フリッツ・ザクスル著 ; 榎本武文, 尾崎彰宏, 加藤雅之訳

晶文社, 1991.4

タイトル別名

Saturn and melancholy : studies in the history of natural philosophy, religion and art

土星とメランコリー : 自然哲学宗教芸術の歴史における研究

タイトル読み

ドセイ ト メランコリー : シゼン テツガク シュウキョウ ゲイジュツ ノ レキシ ニオケル ケンキュウ

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注記

監訳: 田中英道

原著 (London : Thomas Nelson and Sons, 1964) の全訳

内容説明・目次

内容説明

メランコリー。人間の体内に存在する四つの体液の一つである黒胆汁によってもたらされ、土星の下に生まれたものの運命であるとされる。そして、それは人間を憂鬱におとしいれ、その意識を鈍磨させるとされた。古代ギリシアに淵源するこの体系は、西欧の自然哲学、医学・宗教、芸術の根幹に脈々と流れ、それらに大きな影響を及ぼし続けた。ピタゴラス学派、アリストテレスから、中世アラビアの占星術師、ルネサンスのネオプラトニストを経て、北方ルネサンスの巨匠デューラーに至るまで、この体系の起源と展開を精細にあとづけ、近代思想によって駆逐されたかに見える、破壊的なまでに洞察力にみちた人間観を発掘、まさにヴァーブルク学派の代表的成果というにふさわしい大著。

目次

  • 第1部 メランコリーの概念と歴史的発展(古代生理学におけるメランコリー;中世の医学、科学、哲学におけるメランコリー)
  • 第2部 土星・メランコリーの星(文学的伝統における土星‐サトゥルヌス;図像的伝統における土星‐サトゥルヌス)
  • 第3部 「詩的メランコリー」と「高邁なるメランコリア」(中世以後の詩歌における「詩的メランコリー」;「高邁なるメランコリア」)
  • 第4部 デューラー(コンラート・ツェルテスにおけるメランコリー;銅版画『メレンコリア1』;『メレンコリア1』の芸術的な遺産)

「BOOKデータベース」 より

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