マザコン文学論 : 呪縛としての「母」
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マザコン文学論 : 呪縛としての「母」
(ノマド叢書)
新曜社, 1991.10
- タイトル読み
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マザコン ブンガクロン : ジュバク トシテノ ハハ
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注記
参考文献: p263-267
内容説明・目次
内容説明
近代日本文学を女性とプラチックの視点から読み直し、妻の中にまで〈母〉を求める男と、それを望む母性の共犯関係—。日本人の抜きがたいマザコン性をさぐるフェミニズム批評。
目次
- 第1部 プレモダンと「母」—明治的なるもの(「母」への抵抗—徳富蘆花『不加帰』;「家」の崩壊—島崎藤村『家』;「家長」の苦悩—森鴎外『半日』)
- 第2部 近代的個人主義と「母」—大正的なるもの(エロティシズムと「母」—谷崎潤一郎『母を恋ふる記』;実存としての「母」—有島武郎『小さき者へ』;「母」からの離脱—宮本百合子『伸子』・野上弥生子「真知子」)
- 第3部 日本回帰と「母」の復活—戦時下の文学と「母」(コロンタイズムと転向作家たち—武田麟太郎『W街の貞操』・林房雄『新恋愛の道』;プロレタリア文学と「母」—小林多喜二『1928・3・15』、『党生活者』;転向文学と「母」—島木健作『第1義の道』;女性と転向文学—佐多稲子『くれない』、『歯車』、『灰色の午後』;ファシズムの美学と「母」—岡本かの子『母子叙情』)
- 第4部 「母」の怨念とその終焉—戦後的なるもの(太宰治的男女同権論—「母」への怨念—太宰治『男女同権』;「家霊」の怨念—円地文子『女坂』)
「BOOKデータベース」 より