マニエリスム芸術論
著者
書誌事項
マニエリスム芸術論
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 1994.12
- タイトル別名
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マニエリスム芸術論
- タイトル読み
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マニエリスム ゲイジュツロン
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注記
マニエリスム関連年表: p495-506
マニエリスム参考文献: 巻末p24-35
底本: 「マニエリスム芸術論」(岩崎美術社, 1980年11月刊).
内容説明・目次
内容説明
マニエリスムとは何か。それは危機の時代の文化である。世界調和と秩序の理念が支配した15世紀は、黄金のルネサンスを生み出した。だが、その根本を支えてきたキリスト教的世界像が崩れ、古き中世が解体する16世紀は、秩序と均衡の美学を喪失する。不安と葛藤と矛盾の中で16世紀人は「危機の芸術様式」を創造する。古典主義的価値をもつ美術史により退廃と衰退のレッテルを貼られてきたこの時代の芸術の創造に光を当て、現代におけるマニエリスムの復権を試みた先駆的な書。
目次
- 序章 寓意の勝利
- 第1章 「愛」の寓意について(新プラトン主義の愛の理論;新プラトン主義的「愛」の二つの形式;ブロンズィーノの「愛の寓意」;「愛」を滅ぼす「時」;「時」と「永遠」)
- 第2章 プシコマキア—内面の葛藤(美徳と悪徳のたたかい;十六世紀の人体比例論;囚われた体;歪んだ鏡;ずれた消失点)
- 第3章 マニエリストの宇宙(火と水と土と空気の織りなす世界;ミクロコスモス;大地と空の夢想;水と火の想像力)
- 終章 万物の変貌
「BOOKデータベース」 より