書誌事項

米英にとっての太平洋戦争

クリストファー・ソーン著 ; 市川洋一訳

草思社, 1995.6

  • 上巻
  • 下巻

タイトル別名

Allies of a kind : the United States, Britain and the war against Japan, 1941-1945

米英にとっての太平洋戦争

タイトル読み

ベイエイ ニトッテノ タイヘイヨウ センソウ

大学図書館所蔵 件 / 216

この図書・雑誌をさがす

注記

参考文献: 下巻 p574-593

内容説明・目次

巻冊次

上巻 ISBN 9784794206046

内容説明

真珠湾奇襲の報せを受けたチャーチルは、「これで勝った」と安堵した。蒋介石もまた同様だった。アジアの紛争にアメリカを引き込んだ時点で、日本との戦いの結末はすでに見えたのである。問題は早くも「戦後」の体制へと向かいはじめる。誰が戦後世界において覇権をかち得るのか。そして植民地帝国の将来はどうなるのか—連合軍として眼前の対日戦に臨む米英そして中国は、一応は同盟関係にありながらも、水面下では戦後世界を見据えたもうひとつの闘いを繰り広げていたのである。広範な資料を編み上げてこの巨大な戦争の全体像を描き出すと同時に、書簡や日記などに現れた肉声を通じて、ローズヴェルトやチャーチル、蒋介石ら各国首脳の生々しい人間像にも迫る。米バンクロフト賞を受賞した太平洋戦争研究の最重要書である。

目次

  • 第1部 真珠湾前
  • 第2部 真珠湾からカサブランカへ 一九四一年十二月—一九四三年一月
  • 第3部 カサブランカからカイロへ 一九四三年一月—一九四三年十二月
巻冊次

下巻 ISBN 9784794206053

内容説明

ドイツの敗戦とともに対日戦もいよいよ大詰めを迎える。長期の戦争で衰退の途を辿りつづける大英帝国と、対照的に強大な兵力・工業力・経済力を見せつけるアメリカ。両大国間の格差は拡大する一方であり、さらに新たな脅威としてソ連と中国共産党の存在が浮かび上がってくる。戦後体制を睨んで互いに牽制し合うチャーチルとローズヴェルト、そして蒋介石の闘いは、一層複雑な様相を呈しはじめていた。本書は、時系列に沿って太平洋戦争の細部を精密に描写しつつ、米英中の関係が日本およびアジアの植民地をめぐって刻々と変化していくさまを鮮やかに描き出す。これはまた、いかなる通説にも縛られない徹底的に公平な視点から、この戦争が世界史に与えた衝撃の本質に深く切り込んだ画期的著作である。バンクロフト賞受賞作。

目次

  • 第4部 カイロから第二次ケベック会談へ 一九四三年十二月—一九四四年九月
  • 第5部 第二次ケベック会談から日本の降伏へ 一九四四年九月—一九四五年八月
  • 第6部 太平洋戦争の余波、結び

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ