モードの迷宮
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モードの迷宮
(ちくま学芸文庫, [ワ-5-1])
筑摩書房, 1996.1
- タイトル読み
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モード ノ メイキュウ
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注記
引用文献: p211-215
内容説明・目次
内容説明
たとえば、このドレスはわたしの身体を覆っているのだろうか。逆に晒しているとはいえないだろうか。たとえば、衣服は何をひたすら隠しているのだろうか。いやむしろ、何もないからこそ、あれほど飾りたてているのではないだろうか。ファッションは、自ら創出すると同時に裏切り、設定すると同時に瓦解させ、たえずおのれを超えてゆこうとする運動体である。そんなファッションを相反する動性に引き裂かれた状態、つまりディスプロポーションとしてとらえること、そしてそれを通じて、“わたし”の存在がまさにそれであるような、根源的ディスプロポーションのなかに分け入ってゆくこと、それが問題だ。サントリー学芸賞受賞作。
目次
- 1 拘束の逆説(意識の皮膚;従順な身体;シンデレラの夢;誘惑の糸口;騒がしい境界)
- 2 隠蔽の照準(泡だつ表面;“肉”の回避;最後のヴェール;イマジネールな外縁;同一性の遊び)
- 3 変形の規則(饒舌な可視性;身体のシミュレーション;“わたし”のもろさ;無秩序に変えられるための秩序;明るいニヒリズム?)
「BOOKデータベース」 より