老年精神科の臨床 : 老いの心への理解とかかわり

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老年精神科の臨床 : 老いの心への理解とかかわり

竹中星郎著

岩崎学術出版社, 1996.1

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ロウネン セイシンカ ノ リンショウ : オイ ノ ココロ エノ リカイ ト カカワリ

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参考文献: 各章末

Description and Table of Contents

Description

現代社会は川から水辺の豊かさを奪ったように、社会の周縁を生きる人々の生活空間を狭めてきた。今日われわれは、そのような状況の中で高齢を生きることの重い意味を考えることを求められている。著者は長年にわたる高齢者の精神科臨床の経験から、老年期特有の心性をふまえた精神病理を敷衍する。妄想、抑うつ、人格障害、痴呆といった多彩な臨床像から見えてくるのは、社会的喪失と身体的衰退の下で生きる老人の姿である。65歳以上が人口の20%を超える高齢社会が近づきつつあるいま、われわれに求められるのは、老人の立場でその心性の理解に努める姿勢であろう。そして本書はさらに一歩踏み込み、高齢者が老いと向きあって生きるために、精神医学が身体医学と協力して取組むべき課題を、具体例を引きながら提案する。

Table of Contents

  • 第1章 老年期の心性
  • 第2章 高齢者医療の特性と問題点
  • 第3章 妄想—高齢者の特異性について
  • 第4章 重症うつ病の治療をめぐる問題—身体医療との連携
  • 第5章 高齢者の心気症と治療的かかわり
  • 第6章 人格異常と行動異常の臨床
  • 第7章 痴呆患者の心理とその異常
  • 第8章 せん妄の心身医学的側面
  • 第9章 治療の実際と問題

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