日本人の愛 : 悲憐の思想
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日本人の愛 : 悲憐の思想
北樹出版 , 学文社 (発売), 1996.10
- タイトル読み
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ニホンジン ノ アイ : ヒレン ノ シソウ
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内容説明・目次
内容説明
著者は、大学の「倫理学」の講義で、ここ数年来、愛の問題を主題化しつつ、それについて語り続けてきた。当初はプラトン的ないしはギリシア的なエロースとクリスト教的なアガペーとを比較・検討するだけの素朴な講義であったが、次第に儒教的仁愛や仏教的慈悲にも話が及び始め、やがて、万葉集や古今集などの日本の古代文献にも論及するようになった。本書は、その講義ノートを基に、そこに新たに近世以降の日本の思想家たちについての考究を加えることによって成ったものである。
目次
- 序章 愛の現況
- 第1章 プラトン的エロースとクリスト教的アガペー
- 第2章 万葉人の恋意識
- 第3章 遺される者への思い—万葉の死と愛
- 第4章 古代文学における「悲しみ」の位相
- 第5章 悲しみの同行—歎異抄の「慈悲」
- 結章 悲憐の思想—愛の「当為」性
「BOOKデータベース」 より