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レヴィナス入門

熊野純彦著

(ちくま新書, 200)

筑摩書房, 1999.5

タイトル読み

レヴィナス ニュウモン

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注記

レヴィナスを読むためのブックガイド: p218-221

内容説明・目次

内容説明

フッサールとハイデガーに学びながらも、ユダヤの伝統を継承し、独特な他者論を展開した哲学者エマニュエル・レヴィナス。自己の収容所体験を通して、ハイデガーのいう「寛大で措しみない存在」などは、こうしたおそるべき現実の前では無化されてしまう、と批判した。人間は本当はどれだけわずかなものによって生きていけるのか、死や苦しみにまつわる切なさ、やりきれなさへの感受性が、じつは世界と生を結びつけているのではないか、といった現代における精神的課題を、レヴィナスに寄り添いながら考えていく、初の入門書。

目次

  • 個人的な経験から—ばくぜんと感じた悲しみ
  • 第1部 原型じぶん自身を振りほどくことができない—『存在することから存在するものへ』を中心に(思考の背景—ブランショ・ベルクソン・フッサール・ハイデガー;存在と不眠—私が起きているのではなく夜じしんが目覚めている;主体と倦怠—存在することに耐えがたく疲れてしまう)
  • 第2部 展開「他者」を迎え入れることはできるのか—第一の主著『全体性と無限』をよむ(享受と身体—ひとは苦痛において存在へと追い詰められる;他者の到来—他者は私にとって「無限」である;世界と他者—他者との関係それ自身が「倫理」である)
  • 第3部 転回:他者にたいして無関心であることができない—第二の主著『存在するとはべつのしかたで』ヘ(問題の転回—自己とは「私」の同一性の破損である;他者の痕跡—気づいたときにはすでに私は他者に呼びかけられている)

「BOOKデータベース」 より

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