平和学 : その軌跡と展開
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平和学 : その軌跡と展開
(広島修道大学学術選書, 15)
法律文化社, 1999.12
- タイトル読み
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ヘイワガク : ソノ キセキ ト テンカイ
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注記
参考文献: 各章末
内容説明・目次
内容説明
著者が大学に就職したのは1968年春のことで、中国では「造反有理」が声高に叫ばれ、欧米でも日本でも大学闘争が過熱化しようとしていた。私は学生たちと暴力や革命について、戦争と平和について、ヒロシマ・ナガサキについて、米ソ核軍拡競争について、共に考えたかった。ヴェトナム戦争や途上国の飢餓問題についても共に考えたかった。人種差別、女性差別、環境汚染、資源の枯渇、ハイジャックの政治的社会的原因についても共に考えたかった。1976年、著者は同僚たちの支援に支えられて「平和学」という通年四単位の授業を開始した。香川県善通寺市という辺境の地にある四国学院大学でのこと。当時は学生数1000人ほどの小さな私立大学だった。右に記したようなテーマを学生と共に考える「平和学」の授業は比較的スムーズに滑り出した。にわか勉強のため、授業準備には苦労した。それが日本で最初の「平和学」講座だったことなど、当時は知るよしもなかった。
目次
- 第1部 平和学の創造と軌跡(平和学の地平;平和学の展開と諸学との関係;構造的暴力と平和—“平和文化”の深層;平和の代償—平和・人権・発展 ほか)
- 第2部 平和学の制度化の国際比較(制度化される平和学の課題;米国の大学における平和学講座;ドイツ連邦共和国における平和研究—ドイツ平和・紛争研究協会の誕生・展開・挫折;日本の大学における平和学関連講座の現状と課題)
「BOOKデータベース」 より