「歴史」はいかに語られるか : 1930年代「国民の物語」批判

書誌事項

「歴史」はいかに語られるか : 1930年代「国民の物語」批判

成田龍一著

(NHKブックス, 913)

日本放送出版協会, 2001.4

タイトル別名

歴史はいかに語られるか

歴史はいかに語られるか : 1930年代国民の物語批判

タイトル読み

「レキシ」 ワ イカニ カタラレルカ : 1930ネンダイ 「コクミン ノ モノガタリ」 ヒハン

大学図書館所蔵 件 / 277

この図書・雑誌をさがす

注記

『夜明け前』関連年表: p271-273

日中戦争関連年表: p274-275

内容説明・目次

内容説明

“歴史”とは何か、それはどのような役割を果たすのか—日本が総動員体制へ向かう一九三〇年代、“歴史”は、均一的な「日本人」を主語とする「国民の物語」へと変貌し、その語りを通して、排他的な共同体意識をうみ出していく。島崎藤村の歴史小説や火野葦平の戦記、そして女性たちが記したルポルタージュなど、三〇年代の多様なテキストを取り上げ、それらの語りに、「われわれ日本人」という歴史意識形成のメカニズムを探る。過去/現在を語る装置としての“歴史”のあり方を問い直す注目作。

目次

  • 序章 なぜ、“歴史の語り”が問われるのか
  • 第1章 「歴史」の語り—一九三〇年代の明治維新像(「歴史」を描く三つの領域;『夜明け前』の世界—「地域」から描かれる明治維新 ほか)
  • 第2章 「戦争」の語り—日中戦争を報告する文体(ルポルタージュから戦争文学へ;火野葦平の戦場—『麦と兵隊』『土と兵隊』の文体 ほか)
  • 第3章 「現場」の語り—貧困と啓蒙の一九三〇年代(「現場」からのルポルタージュ;『小島の春』と『女教師の記録』—啓蒙への情熱 ほか)
  • 終章 広島と沖縄戦の語りから—「国民の物語」を超えて

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ